視界は良好
リザードさんは剣が当たる寸前で避けることができた。
炎は熱く、離れている俺でさえも火傷しそうな熱さを感じた。
リザードさんは間合いをとり一旦様子見をし
ている。
ダンジョンの壁に張り付き、俺たちの方に引いているようにも見えた。
するとまた剣士は剣を筒にしまい透明化した。
「走れ!!ゴブリン!!スライム!!」
突然の声に俺は固まってしまった。
スライムさんは俺をおいて走り出し、固まっていた俺はリザードさんに引っ張られてようやく走り始めることができた。
走っている方向には処理が終わったであろう死体があった場所だ。
「壁に背を向けろ!!」
リザードさんの声に俺とスライムさんは従い、壁に背を向けた。
「皆落ち着け…。絶対助かるから…」
リザードさんは死体の服を剥ぎ取っていたのか、僧侶と魔法使いの服を取り出し、それを口から吐く炎で燃やした。
服はよく燃え、煙を多く排出する。
煙は通路の5割6割を覆い、透明化した剣士の姿をあらわにした。
だが時は遅かった。
見えた煙の移動はすぐ前にあり、こちらに一気にステップし近付いてきた。
剣士は姿を見せこちらに切りかかってきた。
リザードさんは蹴り飛ばしまた俺たちに走るように声を上げた。
俺たちは走り、走り、走り続けた。
剣士は透明化せずこちらは走ってくる
すると突然剣士は足を止めた。
「お前ら本当気色悪いな…もしかしてトラップで殺そうとしていたのか?」
リザードさんは図星だったの汗を流していた。
剣士は右手をこちらに向け何か詠唱し始めた。
これは…習ったことがあるぞ。
炎系魔法の完成形、エクスプロージョナルフレイムブレス…。直線上にとんでもない高火力の光線を出す…だったか…。
殴りに行って止めるか…?いや間に合わない…どうすればいいんだ…どうすれば!!
詠唱完了する直前。
剣士は前に倒れ倒れた剣士を天井から降ってくる針が襲った。
針は剣士の鎧をより赤くした。
何もなかったかのようにリザードさんは死体の処理を始める。
何の理解のいかないまま全ては終わりまた始まった。
ダンジョン死体処理 山田です。あなたを潰します。 @YamaNsa
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