第51話 中島敦の言葉

 

 人生は何事をも成さぬにはあまりに長いが、何事かを成すには、あまりに短い。


    ―――中島敦 (日本の小説家)



 昭和の小説家・中島敦は、中国の古典文学を学び、唐代の物語『人虎伝』をベースとして描いた代表作『山月記』で知られています。


 初期の小説には自伝的要素の色濃い私小説的作品も残しており、『かめれおん日記』という作品もあります。

 カメレオンをひらがなで書いている視覚的な可愛さがいいですね。

 私、中身は読んだことないんですけど。すみません。


 さて、人生、光陰矢のごとし、帯に短したすきに長し。


 トルコのことわざに、


「よく働けば、人は長生きし、一日が短い」


 というのがあります。


 充実しているからこそ、早く過ぎ、時間が短く感じる。

 そんな時の中で、何かを成すのか、成さないのか……目標や目的のある人生、皆さんはどうでしょうか。


 ちなみに、中島敦は持病の喘息が悪化して、33歳という若さでこの世を去っていますが、亡くなる前に


「書きたい、書きたい」

「俺の頭の中のものを、みんな吐き出してしまひたい」


 と涙ながらに語った、と伝えられています。

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