第43話 高杉晋作の言葉
おもしろき こともなき世を おもしろく
―――高杉晋作 (日本の思想家)
幕末の志士であり、長州藩の尊皇攘夷運動を牽引した思想家、高杉晋作。
彼の名言で最も有名なのは、上記の言葉でしょう。
「面白いと思えない世の中を、面白くする」という意味になるでしょうか。
なんともポジティブな言葉です。
他にも、高杉晋作は様々な名言を残しています。
「過ちを改めれば、それは過ちではないのだ」
「真の楽しみは、苦しみの中にこそある」
「シャクトリムシのように身を屈するのも、いずれは龍のように伸びるためだ。そのためには、奴隷になっても、下僕になっても構わない」
「生きるか死ぬかは時機に任せよう。世の人が何と言おうと、そんなことは問題ではないのだ」
「戦いは一日早ければ一日の利益がある。まず飛びだすことだ。思案はそれからでいい」
「負けて退く人を弱いと思うなよ。知恵の力の強きゆえなり」
「少年の頃、読んだ本に「学問を成すなら世間から利口と思われる人になるな。世間から愚者と思われる人になれ。」とあったので世間から愚者と思われる人になろうと僕は願った」
「朝に人としての道を悟ることができれば、その晩に死んでも悔いはない」という事こそが人の道である。人としての努力をすることもなく、ただ死に向かうのは人の道ではない」
ちなみに、「おもしろき こともなき世を おもしろく」は、高杉晋作の「辞世の句」であり、「上の句」のみです。
看病をしていた盟友の
「そのようにするのは、心の在り方だろう」という意味をつけて、完成させたのです。
高杉晋作は、結核で若くして亡くなり、明治維新の行く末を目にすることなく、動乱の幕末の時代を去りました。
しかし、ポジティブな信念は、今でも多くの人の心を掴んでいます。
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