第6話
「久しぶり」
「久しぶり先生」
そう言いながら泣きそうになる
そうだよ。これだよ、
見ると安心する存在
卒業したのに何度かあいに行っている。
会ったら幸せなの。
会えたら、また2人で笑えたらすごい幸せなの
くだらないことで笑って
でもたまに怒られて
泣いて
そんなのが当たり前って去年までは思ってた自分を殺したい
当たり前の世界なんてないよって
教えてあげたい
2時間くらい話した
面白くも楽しくも無いかもしれない
それでもその話はすごい楽しくて
忘れられない思い出になる
また思い出がだんだん増える
生きることにつれて比例するように思い出が溜まる
辛いって助けてって言いたいけど
いえなかった
夜中私はふとたった
家にあるお菓子を食べた
アイスも、ほかの食べ物も
そして買った菓子パンも
吐きそうなるくらい詰め込んだ
泣きながら食べた
「吐かなきゃ」
そう言い、トイレに向かった
手を入れたら吐けることを知っている
ガタガタと震える手を喉に入れる
「おえっ、うっ、」
そう言いながら過食したものを出す
足も全身ガタガタ震え始めた
それでも吐けるならいいんだって思いながら
何度も何度も吐く
全部出せるまで
吐くんだ。
吐いたあとはすっきりする
何もかも、辛いことが忘れられた
「明日は生きれるのかな。明日は、明日はどうなんだろ、、」
そういい疲れ果て寝た
それから1ヶ月後私はまた担任の先生に会いに行った
いまのたんにんじゃなくて、前の。
「ほんとさーまじ行きたくない」
そういう私をじっと見つめる先生
外で二人で話している時間はあっという間で一瞬でおわってしまう
帰る際にまた泣いてしまった
「もう本当に行きたくなくて、」
そう言うと
「ねぇ離れない手の繋ぎ方知ってる?」
そういい手を握ってきた
昔から手を握ったりハグをしたりする先生だったけど担任じゃなくなってから久しぶりだった
「こうやって握るの。また1ヶ月後会いに来なよ。」
優しく握る手とその言葉に涙が出た
生きようって頑張ろうって思った
時間が来てしまったため泣きながら帰った
辛かったことを吐き出せてよかった
やっぱ大好きだなっていつも実感する
でも
あーぁ、
明後日の校外学習行きたくないな
ずっと外で体調悪くなるし
そもそも去年の担任じゃないから体調悪いって言ってもスルーされるし
うん。目に見えてるね。これ
もう本当に嫌だ、行きたくない
学校も嫌だ、校外学習も、
いきたくない、いきたくないよ。
仮面かぶりの少女 ももか @Momoka02
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