第2話

今日は何枚の仮面を被ったのか帰り道に数える

あの時に、この時にと

でも油断をしては行けない

帰り道でも知り合いに会うことを

「あーっ!美優!」

そう言われ心の仮面を被った瞬間振り向く

「あっ舞久しぶり」

そういい会話が進む

高校はどんなところかとか聞かれるけど正直聞かないで欲しい

楽しくないからだ

それでも向こうは楽しいのか自分の話をテンポよく進める。

告白されちゃったー!とか友達めっちゃできたとか

もう少し周りのこと考えて欲しいなと思いつつも楽しいなら何よりかと思ってしまう。

そんな私って優しいのかなとか考えるけどみんなそうだと心に言い聞かせる

舞とはバイバイをしてイヤホンをみみにつけ家に帰った。

家に帰るともう夜

夜ご飯を食べないダイエットをしているので食べないでスマホと1体1になる。

スマホを見ながら「これ面白い」

そう大爆笑するのが日課

こんな高校生いる?居ないよね

髪がボサボサだったのでお風呂に向かった

入るのめんどくさいなって思っておきながらも、入らない訳には行かない

渋々入り髪の毛や体を洗った

お風呂の中は何故か歌うと気持ちがいい

歌うことは大好きなのだ。

もともと吃音を持っていたため歌うことだけはできた

話すとどもるけど、歌うとリズムに合わせてだからどもらない

それがすごいうれしかった。

だから毎日毎日歌を歌った

心の仮面を被っていない、素の私で

よく色々な人から歌が上手だねそう言って貰える

それも嬉しかった

自分の長所を歌にしようと思い一生懸命やっている。

長風呂しすぎてフラフラしてきたのでお風呂を出た

眠かったのですぐに寝ることにした

おやすみと親にいい自分の部屋に行く

でも決して寝る訳では無い

ひとりで今日の反省会

もっと担任の先生と話しておけばよかったとか

もっと、もっとっていつも思う

こんなに思っても無駄なのにと心の中で思いつつも

もっとって思うけど、その代わりにどうせって自分を否定する

苦しめるだけなのにいつも否定してしまう

辛くても苦しくても否定をしては自分を傷つける

これが素の自分

また明日は何枚仮面を被るんだろうそういつも寝る前に考える

今日は何枚?いや、何十枚?

何枚だろうね。何十枚だろう

こうやって私の体はだんだん作られていく

外で見せる本当じゃない自分

でも本当の姿を見せられる人もいるよ。

例えば、去年の担任の先生や教科担当の先生。

いいでしょ。素を出したって

でも出せるようになったのも中三の途中で

担任の先生なんて最初の方なんて無理だった

それでも段々と話す機会を増やして仮面を破ることが出来た

今は0.5枚くらい

時々って感じ。

だから、全然話すのが苦じゃないし、逆に


素の私を知ってくれているから話しやすい

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