仮面かぶりの少女

ももか

第1話


私は学校に行く際仮面を被っています

その仮面を外したらいじめを受けるからです

なので私は毎日仮面を被ります


でも仮面は本当にある訳ではなく、心の中で被ります

笑うところでは愛想笑いをして

泣いちゃいそうになる時には我慢をして

イライラした時にはその感情をぐっと抑え

いじられた時には笑う。

そのために心の仮面を被るのだ



いつか自分が辛くなる前に

だから私は今日も仮面を被って家を出た

朝の電車に乗る

通勤通学ラッシュで混んでいる

咳き込んで嫌そうな顔をしている人もいれば、寝そうな人も、子供を抱えている人もいる

そんな光景を見ながら私は小説を書き始めた

恋愛小説。

いつか恋をしたいなってずっと思っているけど15年生きた今彼氏はできていない

椅子に座りながら外を見ると見慣れた景色がやってきた

高校に近づいているのだ

さっきの仮面をもっと強くし電車をおり学校に向かう

クラスの人を見掛けると動悸がする

決して虐められているわけじゃないのに

学校に行きたくないと思ってしまう

仮面を被らなかった時は私はいじめを受けていた

そこから仮面を被るようになって行った

だからか今はいじめを受けていない

重い足で階段を登ると見えたのはザワザワした人たちと教室

少し底辺高校なので幼い子や発達にハンデがある子が多い

よくクラスでも、発達の検査受けたことあるとか精神科に通ってるというのを聞く。

そう言いながらも私も精神科に通っているんだけどね

教室に入り席に着く

ザワザワした教室が辛い

嫌だなと思いつつも義務教育じゃないため留年や退学になるからと心でいいきかせ我慢する

着席の時間になった時に教室に入ってくる担任の先生

可愛くて優しい先生

去年の担任の先生とは違う感じだけど好きなんだ。

私は中学生の時先生たちに沢山迷惑をかけた。

いじめられて学校に行けなくなった時。別室登校になった時

その時に沢山迷惑をかけた







「嫌だ教室行きたくない」

そう言いながら泣き叫ぶ

すると

「嫌なら無理しなくていいんだよもう頑張ってるんだから」

そう言いながらそっと抱きしめてくれる先生

ほかの教科の先生も親身になって話を聞いたり、

「敵じゃないでしょ?」

そう言いながら優しくしてくれた



それが私にとってどんなに嬉しかったか

言葉に表せないくらいだった


卒業が近くなった際私は仮面を被った

行きたくなくても学校に行って

教室に行きたくなくても行った

心の中ではいつも泣いた



ホームルームで先生の話を聞いてる時に窓の外をぼーっと見る

色々な車が通っている

こんなにも人がいるんだなって思えるから

ホームルームが終わったらスマホいじり1時間目が始まるのをまつ。

授業が始まってもぼーっと外を見るだけ

聞いているようで聞いていない

そうやっていればすぐ終わるからだ

体育の時は最悪

見られながら動くのが嫌いなのに見られてるのに動かなきゃ行けない

それが嫌で嫌で仕方がない

憂鬱な気持ちと共にやる体育は本当に最悪。

でも時間は進むから終わるけど、その後ももっと嫌

もうその緊張のせいで体がぐったりしているし

動くにも動けない

笑うのだって辛い

そうするともう1枚、もう1枚と

心の仮面を被らなければいけないのだ

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