第65話 ※
※性描写が含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。この話を飛ばしても次回以降の話についていくことはできます。
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甘い。なぜだか今はいつもよりそう感じた。実際はそんなことないだろうけど、想いの通じ合ったお姉ちゃんとキスをしているという事実がそう感じさせるのだろう。そんなことを思っていると何かが唇をこじ開けて入ってくるのを感じる。唇よりもなお柔らかなそれは、確かな意志を持って私の口の中に侵入してきた。初めてのことでびっくりしたものの嬉々としてそれを受け入れる。そうして中に入ったお姉ちゃんの舌は私のそれを弄ぶように中を蹂躙する。
どちらともなく、唇を離して息を吸ってからもう一度重ねる。今度は最初から舌が入ってきたけど、最初よりは上手くできたと思う。それでも続けていれば息苦しくなってくるもので、次に離したときには、酸欠からかあるいはまた別の理由でか、頭がぼーっとしていた。すると『自分で脱ぐのと私が脱がすのどっちがいい?』と聞かれる。上手く働かない頭で、『……自分で脱ぐ。一人だと恥ずかしいからお姉ちゃんも脱いで』と答える。ああ、もうエッチしてしまうんだとぼんやりと思った。
お互いに服を脱いて、上半身裸になた。いつもお風呂で見ているし、見せているはずなのに、なぜだか初めてのことのようにドキドキした。その均整の取れた体に思わず『きれい』とこぼすと、すぐに『貴女の方がきれいよ』と返ってきた。絶対そんなことはないだろうけど、お姉ちゃんがそう思っているのならいいや。
その体に見とれていると、お姉ちゃんはいろいろなところを触ってきた。二の腕をぷにぷにしたりお腹をつんつんしたり、こねくり回したり。それがどうにもくすぐったくて思わず笑ってしまう。
「ふふふ、くすぐったいよ、お姉ちゃん」
「すぐに慣れるわ」
触られているうちに私もお姉ちゃんに触りたくなったのでそのすべすべな背中に手を伸ばしてなぞってみた。すると、お姉ちゃんが何か耐えるような表情になって手が止まった。その表情が何とも言えず可愛くて、もっと見たくなった。調子に乗って、背中をなぞりながらお腹をつかんでムニムニしたり少し体を起こして軽いキスをしたりしているとお姉ちゃんの雰囲気が変わる。まるで、獲物を前にした猛獣のようにギラギラとした目に変わった。
「ん、ふう、随分楽しそうね。もう少しゆっくり、しようと思っていたのだけれどもういくわね」
そう言うや否やお姉ちゃんは私の胸を触ってきた。お姉ちゃんの手にすっぽりと収まってしまうほどの胸だけど、お姉ちゃんは気にしてなさそうだった。人に胸を揉まれたのは初めてで、くすぐったいとも気持ちいいとも分からない不思議な感覚だった。思っていたよりは刺激は少なくて、それでもお姉ちゃんが愛おしくて満たされていた。
そんな風に余裕があったのも最初のうちだけだった。急に乳首をつままれると、頭に電流が走ったかのような感覚に陥って、お姉ちゃんの背中から手を離してしまう。
「ちょっ、ちょっと待って、何か、おかしいの」
そう訴えるもお姉ちゃんの手は止まらず、体をよじるも離してくれない。次第に体が熱くなっていくのを感じた。
「ん、んう、ま、待って、お姉ちゃん」
「ああ、華、とっても可愛いわ」
体が勝手に動き、どういうわけかお腹の下あたりがキュンとする。そんなことを感じていると、お姉ちゃんが目の前から消え、代わりに左胸が温かな何かに包まれた。
「ふあ、そんなとこ、ん、舐め、ちゃ」
そう言ってもお姉ちゃんは止まらず、まるで赤ちゃんみたいに一心不乱に胸を舐めてくる。その間も空いている方は弄り回されたままだった。生まれて初めての感覚に混乱していると、何かが内側から湧き上がってきて、抗う間もなく飲み込まれる。これはやばいとお姉ちゃんを止めなきゃと思っても、体が言うことを聞かず、むしろ私から押し付けるようにお姉ちゃんの体を抱きしめてしまう。その強すぎる刺激に抵抗できずにいると、耐えがたいほどの快感に襲われた。一瞬体がピンと張り、頭が真っ白になった。少し経つと息も絶え絶えになり、脱力感を覚えた。
そうしてぐったりしているとお姉ちゃんがようやく胸から口を離して私の顔を覗き込んでくる。何も言わずに通じ合い、もう一度唇を重ねる。ああ、今お姉ちゃんとエッチしたんだ。するまではどんなことをするのか分からなかったけど、これがエッチなんだ。お姉ちゃんがこんなに可愛く私のことを求めてくれているのを肌で感じ、深く愛されていることが分かった。その余韻に浸り、今度は私もと考えていると、不意に下半身に刺激を感じた。
「あっ、あっ、待っ、そこは、むう」
抗議をしようにもキスで封じられてしまう。耳に響く水の音とお姉ちゃんから香る濃密な匂いが興奮を高めた。自分でも触ったことのないところを弄られ、さっきまでのがお遊びにも思えるほどの刺激を感じる。私は無意識のうちにお姉ちゃんを強く抱きしめてお姉ちゃんの体の柔らかさを全身で受け止めていた。
「んっ……ん~~」
そうして、一際大きな刺激を感じると同時に、私の意識は薄れていった。
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