透きとおるような表題そのまま、静かに気持ちが浸透していく物語でした。特に中盤の、あるクローバーの光景と、その描写。これは著者様にしか、浮かばない発想だったのではと思います。綺麗ですね。狙いすましたところのない、こういう純な美しさには、とても憧れます。