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2024年5月7日 22:46
とても興味深く読みました。塩さんは本当に、空気や気配の描写が濃いなと思います。たとえば湿度の高い気候の描写を、ただ雨が降っているとかじめじめしていると書くだけでなく、肌に触れる空気や匂いなど、いろんなものが立体的に濃密に書き込まれていて、湿気の記憶が肌に蘇るようで、(自分ではこんな表現は思いつかないけど、たしかにそのとおりだな、こういうふうだな)と感じ入ります。それと、舞台となる国の、ほぼ日本な風物、文化が、徹底的に異邦人の目を通して描かれることで異邦・異文化に見えるのも不思議で面白いです。雨音に閉じ込められたような世界の中で、天子の清らかさと心許せる従者の存在が爽やかでした。
作者からの返信
ありがとうございます!今回は視界に重きを置いていない主人公だったこともあり、湿度や匂いについてあれこれ書いてみました。虫の声を描こうとして、いや虫の声を海外の人は風流には聞かないんじゃなかったっけ、と気づいてやめたりとか、出自と性質によって変化する捉え方を考えて書くのが、ややこしくも得難い経験でした。そこを感じてもらえたならとても嬉しいです。日本文化を異邦から捉えるのは、とても楽しい思考実験でした。いつも読んでくださって、感想もありがとうございます。
2024年5月6日 20:42
こういったお話、好きです!
ありがとうございます!
とても興味深く読みました。塩さんは本当に、空気や気配の描写が濃いなと思います。たとえば湿度の高い気候の描写を、ただ雨が降っているとかじめじめしていると書くだけでなく、肌に触れる空気や匂いなど、いろんなものが立体的に濃密に書き込まれていて、湿気の記憶が肌に蘇るようで、(自分ではこんな表現は思いつかないけど、たしかにそのとおりだな、こういうふうだな)と感じ入ります。それと、舞台となる国の、ほぼ日本な風物、文化が、徹底的に異邦人の目を通して描かれることで異邦・異文化に見えるのも不思議で面白いです。雨音に閉じ込められたような世界の中で、天子の清らかさと心許せる従者の存在が爽やかでした。
作者からの返信
ありがとうございます!
今回は視界に重きを置いていない主人公だったこともあり、湿度や匂いについてあれこれ書いてみました。
虫の声を描こうとして、いや虫の声を海外の人は風流には聞かないんじゃなかったっけ、と気づいてやめたりとか、出自と性質によって変化する捉え方を考えて書くのが、ややこしくも得難い経験でした。そこを感じてもらえたならとても嬉しいです。
日本文化を異邦から捉えるのは、とても楽しい思考実験でした。
いつも読んでくださって、感想もありがとうございます。