第5話

次の日も僕はスライムを倒すために森に行った。

今日、スライムを倒せなかったら、魔物を倒すのは諦めることにしようと思った。

スライムを見つけて、剣を振り下ろすが、ヌルッと弾いて、スライムをたおすことができなかった。それから、何百回も挑戦するが倒すことはできなかった。

昨日に続いて倒すことができなかった自分に失望した。

自分の腕力が足りなかったのかもしれない。


僕はスライムを倒すことを諦めてた。

これ以上試しても結果は同じだと気づいてしまった。

僕は、自分が弱いことに悔しくなった。

冒険者の仕事は手伝いや店の接客、用水路の掃除、ネズミの駆除とかがある

まずは、自分にできることを仕事にしようと思った。

僕はギルドに行って、自分に合いそうな依頼をみつけた。


店の接客

場所 ロックステイ中央の酒場

内容

食べ物を運んだり、皿洗いなど。おもに雑用など


僕は、この依頼を受けることにした。

雑用ぐらいならできるし、この前、ポーションの店で僕は掃除をした経験がある。

早速、掲示板から依頼書を取って、酒場に行くことにした。

ここのギルドはロックステイの北側にある。少し歩けば、中央に行くことができる。

僕は、依頼書の地図を見て酒場に向かって進んだ。

目的の酒場について僕は、店に入ることにした。

店は、木の建造物でできていて、人通りが多い場所にある。

僕は店員がちかくにいたので尋ねることにした。

「すいません、ギルドの依頼で来たんですけど」

「ああ、ギルドの接客の依頼ね、中に入って、用意してね。」

店員は黒髪にさわやかなお兄さんであった。

僕は、言われてた通り、店の裏に入って、荷物を置いた。


「準備できました」

「じゃあ、皿洗い手伝ってもらおうか、接客はたまにでいいから」


僕は皿洗いをすることになった。

酒場であり、飲食店でもあるこの店は、結構な量の皿が流し場に来た。

僕は手をとめないで、黙々と皿洗いをする。


1時間ぐらい経ったとき、僕の腕は重くなっていた。

厨房を見ると、さっきのお兄さんが出入りしていた。名前はグレインというらしい。

忙しそうに酒や料理を持って行っていた。

僕はある程度皿洗いが終わったので、グレインさんに「手伝いましょうか」と声をかけることにした。

グレインさんが厨房に入ってきたところで

「皿洗い終わりました」と僕は言った。


「じゃあ、接客お願い」と僕は言われて接客をすることになる。


お客さんが注文するたび僕は厨房に料理名を伝えた

僕は、接客に慣れてきた頃、

背が高い若い女の人がグレインさんに声をかけていた。


「おにいさん、かっこいいね。終わったら飲みに行かない?」

「また今度ね、忙しいから」


グレインさんはもてるらしい。


「じゃあ、そっちのお兄さんはどうかい。意外とイケメンだね。

違う店で飲みに行こうよ」


グレインさんから、僕に移ったらしかった。


「いえ、僕。仕事がありますので」

「終わってからでいいからさ」

「いや、でも疲れてますし」

「大丈夫、大丈夫、一緒に飲んだら吹っ切れるから」

「いや、困ったな」

「お願い」

僕は、若い女の人からの誘いに断れなかった。

「私、ケーナっていうのよろしく」

「僕はレオンです」


僕は、酒場の接客をして、依頼を達成した後、

ケーナさんと違う酒場で飲みに行った。

言われるがままにされて、誘いを断れなかった。

ケーナさんは銀色の髪の美人ではあるが、たぶん男たらしだと思う。

グレインさんも誘っていたし、僕はついでだろう。


「で、あんた何の職業しているの」

「冒険者です」

「だいたいこの辺は冒険者多いからね、ちなみ私も冒険者だよ」

「ケーナさんはこの町、出身なんですか」

「いや、私は北の国、イスパニア王国出身だよ、この町にきたのは5カ月前、それまではこの国、カルデア国の東の町にいたよ」

「へぇ、色々な場所に行ってるんですね」

「レオンはどこ出身なの」

「隣の国、パーギルア国です」

「へぇ、職人が多い国か、それはいいね」


僕達は出身地について話していた。


「レオンは、冒険者ランクいくつなの」

「ぼく、まだFランクです。冒険者はじめたばっかりなんで」

「へぇ、私もまだまだだけどね、Cランクだよ」

「すごいですね、憧れます」

「こないだは、ワーウルフを倒したよ」

「え、すごいですね、僕なんてまだスライムも倒せません」

「え、スライム倒せないの」

「剣の才能がないのかもしれません」

「まあ、お互いがんばろう」


ケーナは、レオンのことをかっこいいと思って誘った。もちろん遊ぶためだが

スライムを倒せないレオンは雑魚だと思った。

雑魚相手に遊んであげてもいいかもしれないとも思ったが、

私の強さを見せたら簡単に釣れるだろう。

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