第5話 手紙
夜明けの時間だ。朝は、決まったように大体同じ時間に目が覚める。習慣って
昨晩は、夢を見た。最初の冒険のような夢。杖を忘れて、慌てる夢。
あの日の素敵な歓迎会の夜から、どの位の月日がたったかなぁ……。うーん。もう三年も経過してるよぉ。今まで、
「あっと言う間だったなぁ」
サムとの関係に
「
ううん。そうじゃないよ。サムも私の事を好きな気がするんだ。私は
そんな
「くちゃ。くちゃ。師匠から何だろう?」
魔導士の師匠からの手紙の内容は、簡単に言うと仕事の紹介だった。魔導士学校の初級魔法の教師の欠員が出来る予定なので、私に
師匠の紹介ならば、間違いなく就任は確約だよなぁ。悪い話じゃないよ。
「うーん。ちょっと悩んじゃうなぁ。返事する期限には
パンを食べ終え、カップに残る珈琲を一気に飲み
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