冒頭には死体を転がせ×30(訓練用)
@PenguinBoss
ーボーイフレンドフェイス症候群ー
「うそ……」
そこには血を流して横たわる恋人、
私は溢れる涙をハンカチで押さえながらナースコールを押した。
その後、看護師さんと珍しい女性医師が駆けつけ、死亡が確認された。
「彼女さんですか?」
優しく私に語り掛けた。
「はい……」
弱弱しい声で答える。
その日は暗い返事をし、暗い心で地面だけを見て帰ってきてしまった。
私は幼いころに父を無くし、恋人の海斗だけが心の支えだった。
その海斗も、なくしてしまった。
もう、生きる気力が……
翌朝、学校に行く気にはなれず、街を散歩することにした。
だが憂鬱な気分は晴れず、俯きながら歩いていた。
ふと誰かと肩がぶつかった。
「ごめんなさ……え?」
見上げるとそこには海斗の顔が。
生きてたんだ!
少し会釈をして去ってく君に
「昨日は大丈夫だったの?」
と聞いた。
彼は顔に疑問を浮かべていた。
ボーイフレンドフェイス症候群。
すべての男性が愛した人と同じ顔に見える病態をさす。
冒頭には死体を転がせ×30(訓練用) @PenguinBoss
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