第20話 バスケの大会
結論から言うと大会は優勝した。
地区大会と言う事もあり、他のチームの実力はあまり高くなかったのかなと思った。
今の僕のプレイスタイルからするとガツガツ行くのではないので目立った活躍(ボール運びは1回も取られず、パスもカットされない…今大会のアシストNo.1…。)はしなかったなぁ。
僕よりも他の2人よ。龍也と葉月。僕がリバウンド取ったら、走る走る…。
速攻でミスはほとんどなくて、走った先にパス出しちゃえば点取ってくれたからね。
そのおかげのアシストNo. 1よ。
チームの得点の9割が2人の得点だからね。
以前に戦った練習試合の相手の方がよっぽど強かったなぁ。
それより決勝で当たった相手チームの子たちがめっちゃ泣いてるの見て、心がおじさんな僕はだいぶメンタルやられてしまったよ…
勝ったのに全然喜んでない(むしろ、悲しんでる)僕に対して、幼馴染の2人は少し動揺していた気がする。
色々考えたんだが、僕が小学生のうちは小さい子の心を折るような事はできないと言う決意に至った。
小学生のうちはよほど上手いやつが相手ではない限り、試合には出ないことにした。
言い方悪いけど、ヘタなやつとやっても上手くならないと思うし。
なら、イタズラに子供たちのやる気を削ぐようなことをする必要も無いし、子供たちがやる気無くなってバスケ人口を減らしても悪いことばかりだからね。
ちなみに前に練習試合をして引き分けになったチームとやる時は参加させてもらったよ。
あの人たちはやっぱりすごかったね。久々に試合したけどまた上手くなってたし。
練習試合の内容も濃かったなぁ…
閑話休題。
それからは練習はするけど試合は休むようになっていった。
みんなは最初は心配していたが次第にそれが当たり前になっていった。
ここから4年間、つまり小学生の後半はぼっちが板についており引きこもりになりつつある僕は家にいることも多くなったので体幹トレーニングを取り入れる事にした。
小学生のようにまだ小さいと体幹以外の部分、腕や脚の筋肉は成長前で関節を痛めやすいんじゃないかと思い、本格的な筋トレは中学に入ってから本格的にやる事にした。
まぁ、脚力はダッシュやフットワークなどを行なっているので脚の筋肉はある程度ついてきてしまってはいるんだけどね。
そして、6年生になった段階で中学生用のボールを買ってもらい、中学で本格的にやろうと思い、ボールハンドリングから徹底的にやり直した。
一回り大きいボールは違和感がやはり大きく、重さも増しているので扱い辛く感じた。
前世よりも身体の成長は順調なのだが、腕に筋力がまだ無いので慣れるまでに時間はかかりそう。
まぁ、でも新しいチャレンジは大変だけど楽しいよね。
バスケに関しては心が折れる事は絶対無いし。
中学に入ったらリングの高さも上がるし、本格的にジャンプシュートを練習していきたいなぁ。
それまでにこの大きさのボールもものにして、自在に扱えるようにしないとね。
ああ、早く中学生にならないかなぁ。
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