第10話 ベッドの上で

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「あの〜先生。空耳って何故、起こるのでしょか?

時々変な声が聞こえるのですが?」


「それは、幽霊が囁くのよ」

と、簡単に云う。

「幽霊って、本当にいるんですか?」

と、僕は驚き起き上がった。


「知らんけど、^_^・・・・・」

と、笑顔を見せながら、先生は元の自分の席に座った。


「先生、僕 本当に聞こえるのですが・・・」

深刻に言ってみる。


「私は医者じゃないから解らないわ。もしかしたら、

耳が悪いかも知れないから、耳鼻科に行くと良いよ。

そのお医者さんに聞いたらどう」

と、何だか素っ気ない言い方だ。

……これ以上は無理だ、この人と話をしていても、

真剣に聞いてくれそうもない。……

と、僕はその様に判断していた。


……そんな事よりも、父が気になる。

あの、聞こえた言葉は、真実なのだろうか?

それとも、空耳か?……


もう一度僕は、横になった。


「気分はどうなの?」

と、聞かれたが、答える気が無かった。


「落ち着くまで、寝たらいいよ。」

と、カーテンを閉めてくれた。


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