017 そのころのお姫様と下僕
それは小学3年生の遠足のときのことだ。隣町の史跡や染色工場とかを見学する予定だった。
昼はモンキーセンターで弁当の予定だったが、そこに屋台も出ていておやつを買うことができた。チョコバナナとかな。
その中にトルコアイスの店もあって晴子もそこに並んでいたのだが、店員がアイスを渡すふりをして渡さないパフォーマンスを念入りにやりすぎたせいで、人にからかわれ馴れていない晴子はブチ切れて急に走り出していなくなってしまったのだ。
そのあと出発時間になっても上倉晴子はバスに戻ってこなかった。予定を狂わせたくなかった担任のセンセイは、後で迎えに来るから晴子を探して待機していろと村瀬鍾子と
それだけでもかなりのクズだが、センセイは出発直前になって見学のお礼の挨拶を鍾子に頼んでいたのを思い出して鍾子を連れて行ってしまった。結局は
そして
その後に
それで
それなのに岩見
それを皮切りにしてガッコウで何か物が壊されたり給食費が盗まれたりすると問題児である
それでもその後岩見
晴子は遠足以降、問題児の
「いつも零一を悪者にしていたのはやりすぎたとは思ってるけど、パパにそうしろと言われれば逆らえなかった。あたしの
それを信じるにしても他にやりようはあったんじゃないのか? 依存するようになれば離れられなくなるとでも思っていたのか? まあ実際に自分が親やオトナにそう洗脳されているからな。
「いつか気持ちを伝えなきゃとは思ってたの。でも零一のママがあんなことになって、鍾子が零一とつき合うようになったせいで……結局それもできなくなった」
ああ、
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