合同トレーニング

「初めて御目にかかります。私は当中継ステーションの責任者をしております、フランクと申します。貴女あなたはクリスティーナ殿でいらっしゃいますな?」

 ジャンヌ・ダルク号のブリッジのメインモニタに映し出された男性……、制服を見る限り将校のようだが、彼はとても紳士的に挨拶してくれた。しかし……。


「はい。初めまして、フランク……少佐。私がクリスティーナです。どうぞお見知りおきを。……わざわざお出迎えくださるとは、恐縮ですわ」

 クリスも丁寧に挨拶を返す。階級はこっそりベティが教えてくれたんだ。そしてその口調には皮肉が込められていた。


 少し遡って話そう。ジャンヌ・ダルク号は通常巡航モード、つまりステルス機能を使わないで中継ステーションからそう遠くない距離まで近づいたあと、ごく普通の通信方法でステーションと連絡を取り、有理江さんからの紹介状を送信したんだ。紹介状には有理江さんが軍にいた頃に使っていた署名データが付与されている。


 そしたら、いくらもたたないうちに周囲から星間宇宙軍の巡洋艦が三隻、ジャンヌ・ダルク号を囲むように近づいてきたのだ。そしてジャンヌ・ダルク号のメインモニタを通じて、この中継ステーションの責任者を名乗る将校が挨拶をしてきたというわけだ。この将校は有理江さんの意思を尊重してくれなかったらしい。紹介状の内容をミネルバと言う人に送ってくれてはいないようだった。よくよく考えてみれば、軍ってところが沢山の人間の意思の集合体だってことをもっと想像イメージするべきだったのかもしれない。


「たった巡洋艦三隻でジャンヌ・ダルク号を拿捕しようとは、考えが甘すぎますね」

 ベティはあまり気にしていないらしい。頼もしいと言えば頼もしい。しかし……、あたしは有理江さんが書いてくれた紹介状が無駄になってしまうのは残念だと思った。

「せっかく書いてくれたのになぁ……」


 そして巡洋艦三隻が近づいてきて、いよいよベティがステーションから距離を取るために緊急逆噴射をかけるカウントを始めたようとしたとき、突然声が割り込んできた。

「フランク少佐!」

 気の強そうな女性の声だ。


 モニタに映っていたフランク少佐は、その声を聞いて一瞬ビクッとなったあと、みるみる顔が青くなっていくのがわかった。その女性の声は続けて言った。

「貴殿が仕事熱心なのは私もよく知っているが、紹介状の中身を知った上でその宇宙船ふねに何かしようとすることは、私の顔を潰すことになるとは考えなかったのかね? 君の副官が気を利かせて私に紹介状を転送してくれていなければ、危うく私の面目は丸潰れになってしまうところだったのだよ」


 フランク少佐は、副官らしい将校に視線を投げて、一瞬ものすごく苦い薬を口にいれたような顔になったあと、その女性の声に答えて言った。

「お久しぶりです、ミネルバ大佐。自分は決して大佐の顔を潰そうなどとは考えておらず……、聞いたこともないリリィとかいう退役軍人の書いた紹介状など、大佐にご覧いただくまでもないと考えただけのことで……」


 この声の主がミネルバという女性なのか。しかし大佐とは……。あたしは星間宇宙軍の階級ってものがよくわかってないが、すごく偉い人なんじゃないか?


「ほう? 貴殿はリリィ元少佐を知らないと? 魔術師マジシャンという異名を取ったあの方のことを、本当に聞いたことがないというのかね?」

 ミネルバ大佐は、できの悪い部下にものを教えてやるのも骨が折れる、とでも言いたそうに話した。魔術師マジシャン?!


魔術師マジシャン……、マジカル魔法使い・リリィ? あの伝説の?!」

 フランク少佐は、青い顔をますます青くして呟いた。おいおいおいおい……、有理江さんまで伝説だったってのか、軍で何やらかしたんだ、あの人は……。


「そうだ。難攻不落と謳われたイデニア星の前線基地を、少数の部隊を率いて無血占領をやってのけた、あの伝説のマジカル魔法使い・リリィ元少佐だよ。彼女は私などよりもっと上層の幹部将校に顔が効くのだが、元部下だった私の顔を立てて、あえて私に話を通そうとしてくださったのだ。そのお気遣いを無下にしたともなれば、貴殿の立場もかなり深刻なものになっていただろう。気を利かせてくれた副官に感謝するのだな」

 ミネルバ少佐は、まるで後で副官に悪さをすることは許さんぞ、と睨みを利かせるように言った。


「は……、承知いたしました。副官には、後で恩賞をおくるようにいたします。リリィ元少佐から紹介された御一行につきましては、賓客として我がステーションでおもてなしをするようにいたします」

 フランク少佐は、見るからにがっくりと肩を落として言った。


「そうだな、恩には礼で報いるのが人の道というものだろう。しかしクリスティーナ殿御一行に関しては、貴殿に任せるのも少々不安があるのでな。こちらでもてなすようにしたい」

 ミネルバ大佐がそう言った後、彼女はやっとジャンヌ・ダルク号のメインモニタに姿を現した。これまではステーションとの通信を通して声が聞こえてきていただけだったのだが、今度は通信対象にジャンヌ・ダルク号も指定してきたのだ。ミネルバ少佐は、白い髪、黒褐色の肌で美しく整った顔立ちをした女性だった。


「大変失礼をした、御一行。どうかお許しいただきたい、無知は時に罪深いものだ。部下の不始末は私の不始末でもある。これまでの件については、私に償わさせていただきたい」

 ミネルバ大佐は、あたしらに向かって深々と頭を下げた。その態度は、涼やかな潔さを感じさせるものだった。


 クリスがにっこり笑って言う。

「どうぞ頭をお上げください、ミネルバ大佐。我々は何も気にしてなどおりません。それにリリィさんが紹介状で書いてくださっているように、こちらも突然押しかけてお願い事をする立場です。多少の不手際などは水に流しますよ」


 クリスがそう言うと、ミネルバ大佐は顔を上げて言った。

「お心遣いに感謝する。それで感謝ついでと言っては何なのだが、もう少しこちらのお願いを聞いていただきたい。本来ならこちらから御一行をお迎えにあがるのが筋なのだろうが、私も立場上、今いるところからは離れられないのでな。ゆっくりで構わないので、私のいる基幹ステーションまでご足労いただきたいのだ。座標データは後でお送りする」


「承知しましたわ、大佐。そちらへお伺いいたします。直接お会いできますことを楽しみにしておりますわ」

 クリスがそう言うと、丁度フランク少佐が副官に指示を出して、ジャンヌ・ダルク号のそばまで近づいた巡洋艦を下がらせるところだった。

「それでは、後程。私も御一行にお会いできることを楽しみにしている」

 ミネルバ大佐は、そう言ってあたしらに向かって敬礼した後、通信を切った。


「大変失礼をいたしました。お詫びを申し上げます」

 フランク少佐は、ようやくあたしらに頭を下げた。今度はあたしが答えた。

「んまぁ気にすんなよ、こんなこともあるさ。出世に響かないといいな」

 フランク少佐は、首をかしげて苦笑いしたあと、通信を切った。


 軍の将校二人との通信が切れてから、ベティが言う。

「基幹ステーションの座標データが送られてきました。ミネルバ大佐は、行動の早い方のようですね」

「ミネルバ大佐が期待できそうな方でよかったですわ。ベティ? 基幹ステーションへは、ここからだと移動にどのくらいかかりそうですの?」

 クリスがベティに聞いた。ベティが答える。

「そうですね……、まっすぐ行けば六日間程でしょうか」


 結構かかるんだな。そのくらいかかるんなら、どちらにしろ途中で補給をしないといけないんだろうな。あたしはベティに聞いた。

「ええっと、ここまではなんとか筋書通りなんだよな? 次の目的地……基幹ステーションか、そこに行くまでに一度、補給をするんだろ?」


 ベティが答えてくれる。

「そうですね、結構距離があるので、基幹ステーションの近くで補給ができると理想的です。基幹ステーションから遠すぎず、近すぎない辺りで……、航路を割り出しますので、少し時間をください」


 ともあれ、あたしは有理江さんが書いてくれた紹介状が無駄にならなかったようなので、ホッとしていた。あたしはクリスに聞いた。

「なあ、クリス……、友理江さんが軍の伝説になってたって……、どう思う?」

「そうですわね……、星間宇宙軍と言う全銀河系規模に広がる巨大な組織に入隊後、たった五年で少佐なんていう地位に上ったんですもの。伝説の一つや二つ作ってないと、逆に不自然なのではないかしら? それに何よりデイジーのお母様ですもの、それ程不思議な話だとは思いませんわ」


 そんなものか……、そうするとあのミネルバ大佐も相当なものなんだろう。もしかしてやっぱり伝説の一つや二つ作ったりしてるのかも……。あたしはミネルバ大佐に会う楽しみが増えたと思った。

 

「航路の割り出しが終わりました。出発してよさそうですか? クリス?」

 ベティがクリスに聞いた。クリスが答えて言う。

「勿論いいですわ。補給地点までとステーションまでの航行日数は?」

「補給地点の星まで6日、そこから基幹ステーションまで二日と少しです。一応、軍が追跡できるくらいの巡航速度で航行することを想定しています」


 あたしはベティに聞いた。

「ジャンヌ・ダルク号は、軍の巡洋艦より早いんだろ? なんでわざわざ、ゆっくり行くんだ?」

 ベティの代りにクリスが答えた。

「軍にあまり手の内を見せないようにするためですわ。まあ、ジャンヌ・ダルク号ごと軍隊に所属するのであれば、どこまで軍に隠しておけるかはわかりませんけれど、恐らくベティを含めてジャンヌ・ダルク号は、軍にとっては喉から手が出るほど欲しい科学技術の塊ですもの。性能については、できるだけ知られない方が無難ですわ」


 そうか、あたしはそこまで考えてなかった。確かに軍に入隊するのにジャンヌ・ダルク号があるのとないのとでは、あたしらの状況が大きく変わってくるところだ。しかし、そんな都合のよいことが通るものだろうか……。

「有理江さんが、紹介状でどこまで書いてくださっているかはわかりませんけれど、軍に入隊するにあたっては、指名手配の取り消し以上の条件を引き出したいところですわね。デイジーの処遇のこともあります」

 クリスが言った。確かにその通りだ。クリスには何かアイデアがあるのだろうか?


「ともあれ、しばらくはのんびりできそうだね」

 あたしは言った。デイジーが答えて言う。

「僕、せっかくだから少し体を鍛えようかな」

「そうだな、それもいいな。数日とはいえ、何もしないのももったいないしな」

 あたしがそう言うと、クリスが口を挟んだ。

「そうですわね……、私は少し、解放リリースされた後の能力をもう少し使いこなせるようになりたいですわ。デイジーのお陰でとても大きな力を得ましたけれど、力に振り回されるようなことになったら、自分の身が危なくなることも考えられますから」


 クリスの言うことを聞いて、あたしはクリスがデイジーの能力で解放リリースされてからこっち、クリスに頼んでみたいと思っていたことを思い出した。

「なあ、クリス……。前に見せてもらったクリスの翼、ありゃすごかったぜ……。できればまた見たいと思ってたんだ。見せてもらうことってできるか?」

 クリスは、にやっと笑って言った。

「もちろん、いいですわ。というより私のトレーニングに付き合ってもらえると助かりますわ」


 十五分後、あたしらは大きい方のトレーニングルームにいた。

「今のところ、何をどうしてよいかもわかりませんけれど、まずは自分の能力について理解するところからですわね」

 そう言ってクリスは能力を発動した。


 クリスの背から骨が伸びてきたと思ったら筋肉と皮膚、羽根が生えてきて翼になった。その翼は、改めて見てもとても大きくて美しかった。

「……以前、翼を生成したときは空の上でしたから気が付きませんでしたけれど、人の体を飛ばせるくらいの大きさの翼ともなると、大きすぎてトレーニングルームの中では使えませんわね……」

 クリスは少し翼を羽ばたかせたが、大きなトレーニングルームでも手狭に感じるくらいの大きさであることがわかった。


「翼を動かす筋力を強くするとか、一枚当たりの羽根を大きくするとかで、翼自体を小さくできないものなのか?」

 あたしはクリスに聞いてみた。クリスは、ゆっくり首を振って答える。

「いいえ、鳥の翼というのは、各部分の素材、形状、構成のバランス、どれをとっても無駄のない、まさに永い進化の果てに鳥類が手に入れた調和の芸術なのです。一朝一夕にバランスを変えられるものではありませんわ」


 ふむ……、確かに自然ってのは偉大なものだ。どっちかっていうとその辺は変化チェンジのイマジナリーズの領分なんだけどな。デイジーが、ふと気が付いたように言う。

「翼のサイズをバランスを変えずに小さくして、数を増やしてみるんじゃだめなの?」

 クリスがきょとんとした顔をする。なんだか色々意外だったらしい。すぐににっこり笑って言う。

「素敵なアイデアね! さっそくやってみましょう」


 クリスは、生成した翼を畳んで目を閉じた。大きな翼がゆっくりと消えていった。能力が解放リリースされたクリスは、生成した素材を自分の意思で消すこともできるらしい。想像イメージする能力が強化されたということだろうか。


 クリスは一度深呼吸をして、何か考え込むような様子になった。そして呟く。

「……骨……、筋肉、皮膚……、羽根……、骨……筋肉、皮膚……」

 随分長いこと呟いていたが、ようやくはっきりと言った。

「組成と構成……、形状は、六枚の翼!」


 クリスの背中から六本の骨が伸びてきて、それぞれを筋肉と皮膚が覆い、それに羽根が生えてきて、合計で三つい六枚の翼になった! なんだかすごいことになってるぞ!


「では……」

 クリスはそう言って、六枚の翼を羽ばたかせ始めた。始めはゆっくりと、そして徐々に大きく、早く羽ばたくようにする。クリスの体が、ゆっくりと浮き上がる。

「一つい二枚のときより、制御コントロールが難しいですわ。きちんと動きを合わせないと揚力ようりょくが落ちてしまうんですの」

 クリスが少し困ったように言う。でもなんだか嬉しそうだ。


 あたしはクリスに言った。

「すごいな、クリス。まさに自由自在だ。ところで翼の羽根って、違う素材にできたりもするのかい? 形は変えないで?」

 クリスは、またキョトンとしたように聞く。

「なんのお話ですの?」

 あたしは続けて言った。

「つまりさ、鳥の羽根に似た素材を使って翼を生成してから、翼を羽ばたいた時にその羽根を飛ばして武器のようにできないかって思ったのさ。翼で飛びながら拳銃をぶっぱなすのって難しそうじゃないか?」


 クリスは考え込むように言った。

「突飛なアイデアですけれど、面白そうですわね……」

 ちぇ、あたしのアイデアは『素敵』じゃないらしい。まあ、ぶっそうなアイデアではあるな。


 クリスは、また翼を畳んで目を閉じる。六枚の翼がゆっくりと消えていった。そして深呼吸をして、また呟きだした。

「……骨……、筋肉、皮膚……、羽根……、骨……」

 そして、顔を上げて言う。

「組成と構成……、形状は、六枚の翼・改!」


 またクリスの背中から六本の骨が伸び、それぞれを筋肉と皮膚が覆い、今度は色のついた羽根が生えて、六枚の翼を形成していった。うん? 羽根は何でできているんだ?

「プラスティックですわ」

 クリスはそう言って、ゆっくりと羽ばたき始めた。一つ前に生成した翼の時と違って、無数のプラスティックの羽根がこすれ合って音を立てていた。

「ちょっと形状などについては、改善の必要がありますわね……、うるさすぎますわ」


 そういいながら、クリスは翼を羽ばたき続ける。そして翼の動きが目で追うことが難しくなるくらい早くなってきたとき、少しずつクリスの体が浮き始めた。

「おお……、プラスティックでも飛べるんだな……」

 あたしが言うと、クリスが答えて言った。

「さて、これからですわね……」

 クリスは、そう言って体を浮かせながら向きを変え、トレーニングルームの壁を正面にするように移動した。そして言う。

「んん……、こう……、かしら!」

 突然、クリスの羽ばたいた翼から数十枚の羽根がはじけ飛び、壁に叩きつけられた。


 おお! あたしのちょっとした思い付きをすぐに実現しちまいやがった!

「すごいじゃないか、クリス! これが解放リリースされた創造クリエイションのイマジナリーズの可能性ってやつなんだな! この分だともっと色々すごいことができそうだな!」


 クリスは苦笑しながら言った。

「色々できそうなのは確かですけれど、制御コントロールするのが大変ですわ。とはいえ、せっかくデイジーからもらった能力ですもの、必ず使いこなして見せますわ」

 デイジーはそう言われて、照れ臭そうに言う。

「クリスの役に立てたのなら、よかった!」


 あたしは改めて強くなったクリスを見て、あたしも考えていたことを実行に移したくなった。

「なあクリス、カマイタチの形状と発動状態を変えて試したいんだ。ちょっと大楯で受けてみてくれないか?」

 クリスが興味をそそられたように言う。

「あら、ジョアンも新能力ですのね」


 そうして六枚の翼・改を発動したままのクリスとあたしは、約十五ヤード離れて向かい合った。

 あたしは言った。

「それじゃあ、大楯を頼むよ」

「わかりましたわ……、大楯!」

 クリスの目の前に、タングステン合金製の大きな盾が生成された。


「それじゃあ、いくぜ!」

 あたしは能力を発動、風の状態で大楯に向かって突進した。そして叫ぶ。

刃の嵐ブレイド・ストーム!」

 あたしは風の状態を保ちながら、カマイタチを沢山発生させて大楯に突っ込んだ。


 ガガガガガガガガガ!!

 大量のカマイタチが大楯にぶつかって轟音を立てる。

「すごい音!」

 デイジーがびっくりして言った。クリスは、大楯が揺らいで風が超えてきそうになったので、六枚の翼を羽ばたいて後ろに飛びのいた。

 あたしの方は、風の状態を保てなくなって大楯の脇に降り立った。


「うーん、まだカマイタチを使うと能力を解除されちまうのは変わらないな」

 あたしが言うと、クリスがびっくりしたように言った。

「カマイタチを一度にたくさん生成するなんて……、よく思いつきましたわね」


 あたしは言った。

「母さんが血塗れの嵐ブラッディ・ストームって呼ばれてたって聞いて、どういう感じなのかなって色々想像イメージしてたら、なんとなく思いついたんだ。でもストームっていうくらいだと、きっと母さんはカマイタチ発動後も能力が解除されてなかったんだと思う」

 クリスが、にやりと笑って言う。

「こういうの、きっと血筋っていうのですわね。ちょっと羨ましいですわ」


 あたしらは、こんな感じでしばらく一緒にトレーニングしたんだ。解放リリースされたクリスについていくのは大変だったが、すごく楽しかった。あたしは、星間宇宙軍に入って自分の力を試すのが楽しみになってきていた。



to be continued...

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