第15話

「バウゥゥ」「ガルルルル」


「きゃぁぁぁぁぁ〜」


!?何だ…!

「ガルゥゥ゙ぅ゙…」

「い、いや……だ、誰かァ…あぁ…」バタッ

あら…あのこ気絶しちゃったよ……仕方ない

ガサ…

「バウ!?……ガルゥゥ゙」

「そこの…ウルフ 共…それ以上はやめろ!……」


「ガアァー」

吠えると…爪で引っ掻いてきた…が、それを避けると…右へ左へとステップで揺さぶリをかけると…ウルフ共が、怯み…俺はその瞬間を見逃さ無かった…一瞬の隙をつき…剣で…リーダーらしきウルフを…斜めから切り裂いた。…奴等の、動きが止まり…次の瞬間…リーダーウルフの体から血しぶきが上がり…共に倒れるのだった。


「…はぁはぁはぁ( ´Д`)=3…しつこい奴等だった……ふぅー…よし帰るか!……」

そう呟くと…森の外へ向かい歩き出した。がふと何かを忘れている感じがし…急ぎ戻っていった。

「……やっぱりか…さっきの嬢ちゃんを完全に忘れてた。……う〜んどうやらまだ眠っているようだし…このまま帰」

「ちょっと!まちなさいよ!ふつう忘れて帰るかしら…ありえないわよ…」


(やばい!!?…やっぱり起きてたか…しかも帰ったこと根に持ってるし…どうしよう…)


「ちょっと!何ブツブツ一人で言ってるのよ……ところで…あなたは、誰なのかしら…」


「俺?俺は、だだ偶然アナタが襲われているところを見て…偶然アナタを襲っていたウルフ共を倒し…あなたを助けた…ただの…通りすがりの…一般人兼冒険者です。」


「なによ…一般人兼冒険者って!訳が分からないわ…もう。…はぁけど…助けてくれた事には素直に、感謝するわ…ありがとう!そうそう名乗るのが遅くなったけど…わたしはグリズ公爵家令嬢…アリス・ティア=…グリズよ…。ッいい加減…名前を…お、し、え、て…くださるかしら。」


「…すまないが、それは…教える事はできないんだ。」

「ふ~ん…そうなんだ…あなたが、そうするならこちらも考えがあるわ……ふんっ!」

「お、おい!?一人で行くのは危険だぞ!」

「ご心配なく…あなたが居なくても…一人で戻れます。では、また会いましょう………ほほほほほ…。」


ほんとに一人で行っちまったよ……大丈夫かな…ついて行ったら…まぁ怒られる事が目に浮かぶように分かるしな……大丈夫だろう…年の為に祈っておこう…(彼女…アリス嬢が無事でありますように!)………よし今度こそ買えるとするか……。急がないと…怒られるなコレは……ハハハ…ハリ…セン…怖…い…ガクブルガクブル!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る