第2話
笑われてしまったけど、笑い方も品があり可愛かったから…よしとしよう。……そんな心の…声が…漏れたのか、あの子がこちらをすごく見ていた。
(?なんか変だったかなぁ…それもそうかなにせ…心の…声が…漏れちゃってたからな!まずい…今もの凄く恥ずかしい!どうしよう。)
「くすくす、大丈夫よ…少しだけ…心の声が…漏れていただけだから…安心して。それに……本音を言えば嬉しかったのです。…ふふん!……」
「そう…ありがとう。かなり気持ちが…楽になったから…」
「そう…ならいいけど!何かあったら必ず…言いなさいよ。いい私との約束よ!」
「ああ!!」
ああ…そうか……俺に元気がない事に気づいて…彼女なりに、励ましてくれたんだな。…ありがとう!…まだ話せないけど必ず!
何やら、彼女が…いや彼女って…呼び方は、まずいか。…姫様が一緒に、王都までくる?と聞かれ、俺は「あぁ…ぜひ頼む!」と了承し…馬車に揺られ…。やっと城壁ぽいものが見えてきた。
(はぁ…やっとついた!…うぅぅ…尻が痛い!……あたりまえか…なにせ…ぶっとうしで、ここまできたんだからなぁ。…しかし痛い!…。)
そんな…俺を見かけた姫は、何かを唱えると……あれ程に痛かった尻の痛みが、なくなっていた。不思議に思い、横を見ると…「ふふん」あまり無い胸を張って…いた。
「何よ、そんな顔をしちゃってさぁ…ほれほれ!うんこれでよし!……。」
「姫様そろそろ」
「うん、わかってるわ、それじゃあね…」
「ああ…連れてきてくれて助かった!…俺一人じゃたどり着けたかわからないからなぁ…」
「そう……ならよかった」
「…ああ、……もう泣くなよ…きれいな顔が台無しだぞ!」
「泣いてないわよ!…まったくデリカシーがないんだから。……それじゃあ行くわ!」
「ああ」
「いがいに、はやく再会できたりして…ねっ!……。」
なんだ最後の…言葉は…。
ついに来たぞ!…あの村にいた頃から夢に見ていた…王都!!!……まず何しよう。そうだ冒険者ギルドに行ってみよう。……しばらく歩き…「だめだ…完全に道に迷った!ひろずきんだろ!!……」
諦めかけたその時!見えたのだ。光り輝く、いやじっさいは、光ってはないけど…俺の目には光ってるように見えたのだ!…でも…やっと見つけたぞぉぉ、冒険者ギルドよ!!
さっそく扉を開けて中に入ると……。なんだか、思ってたのと…違う?…。だって汚いんだよ…床は汚れてる…おまけには…酔っ払いが…寝てるし…、って…誰も気にしないんかい!!……うぅぅ…。
「ようこそ…冒険者ギルドへ…登録でしょうか?」
「はい!」
「でしたら、こちらの書類に記入をお
ねがいします。終わりましたら……」
やべぇ…途中から聞いてなかった……。
まあとりあえず…この書類を書けばいいんだな。…………………よし書けた!
「あのぅ、終わりました…。」
「はい…今確認しますね…。…………、はい大丈夫ですね。」
「それでは…こちらの指を針で刺して血を垂らしてください。………。」
チクッ「あんまり痛くない……。」 おっとなんか、でてきたぞ。
え〜となになに?
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