第4話面接

武田はこの福祉作業所で働きながら、就職活動をしていた。ある日、ゲームのシナリオライターを募集していたので応募してみた。

ポートフォリオを提出してくて、と言われそれが書類選考になる。

3日後、ぜひ面接をしたいと会社から電話があり、面接に向かった。

面接官が遅刻して、畑違いのアニメーターが武田のポートフォリオを面白いと言ったがTSものは気持ち悪い、展開も早すぎると言う。

ライターじやないくせに。

そして、30分遅刻して現れた面接官は、武田のポートフォリオを褒めて、是非働いて欲しと言った。

しかし、条件がある。

会社名を漏らしてはいけない。仕事内容を話しては行けない。社員同士喋ってはいけないし、飲みに行ってもいけない。

武田は頭にきて、

「そんな、会社は辞退します」

と、言ってその場から去り、居酒屋に行った。


アニメーターから、自信作をボロクソいわれたが、シナリオライターからは面白いと評されたがこの会社はダメ。

武田は失意の為に深いうつ状態に陥る。

翌日、作業所に行きサビ管にその面接の話しをしたら、理解できず南雲さんに話すと、理解してくれた。

武田の転職活動は失敗した。

その日以来、福祉作業所で真面目に働き始めた。もう、ここしか居場所がないのだから。

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