第15話 勧誘④
神奈川県の市街地 PM:8:00
「ミューテェイト1人含む10人のチンピラが骨董店に襲撃後に高級時計店に襲撃したって聞いたがまだいてくれよ......え?」
目の当たりにした光景は身長2m以上ある肥満体型の男が、銃に撃たれながらもチンピラを殴り飛ばしていた。それに壁のような物を作って市民を流れ弾から助けている?この人は
「全部貴方がやったのですか?」
「メ、メテオブレイカー!?ち、違う!僕は助けただ......」
「申し訳ありません、言い方が悪かったです。貴方が全て制圧して市民を助けましたか?」
「あ、あ......た、多分です」
「そうですか!ありがとうございます!」
そう言い、出した私の手を取り巨漢は握手に応じた。
「いやー感激です!僕ファンです!なので、あなたの真似事ばかりをしていたのですが......」
「ありがとうございます、私からしたら良い事ですが、私が言うのもアレですがやり過ぎめ正当防衛が認められないと捕まってしまうかと......」
「あ!当然ですよね......すみません、控えます」
「いや、控えなくて良いようになりますよ、私の組織に入りませんか?国が運営するヒーローチームみたいな物を作るところなんですよ」
「本当ですか!!?僕なんかで良ければ!是非、入りたいです!」
「嬉しいですね!ただまだお名前と能力を聞いていない事を思い出しました、すみません教えて頂けますか?それとここで起きたら事も報告をお願いします」
「
――――――――――――――
同所 十数分前
「お父さん!お肉美味しかったね!」
「そうだね〜、またお店で食べようね〜」
「私も家事の手間も省けて楽だわ〜ありがとうね貴方」
「いや、いつも家事育児頑張ってくれているお礼だよ、今日の外食は」
ん?あれは......
「正人を連れて逃げてくれ、あれは強盗だ。僕が行かないとマズい」
「またなの......わかったわ、頑張ってね」
そう言い走って逃げるのを見て、身体を硬化させ強盗達に無言で助走をつけてタックルした。
「だぁっ!?」 「うぐえ」「ごべぇっ?」
外で待機していた5人を秒殺して店内に入る。
「表出ろ、僕が刑務所に送ってあげよう」
「俺が出てやろう。自分が強いと勘違いしたヒーローごっこしている人相悪いデブにはお灸をすえてやらんとなぁ、テメェらは金と時計詰めてろ!」
「その感じ......君もミューテェイトか」
「そうだ、そして俺の力はお前のようなデブのパワータイプとは相性が良いぞ!」
そうチンピラのリーダーが言うと大山は転び立ち上がれなくなった。
「これは......地面と設置面の摩擦を減らしているのかっ!」
「そうだ、見かけによらず脳筋な馬鹿じゃないんだな。だがこの状態でお前を撃ったらどうなるかな?」
そう言い大山の身体に銃弾を撃ち、その威力で摩擦がない為すっ飛んでいく大山。
「うおおおおおおお!?!マズい、だが身体を硬くするだけじゃあないぞ!」
そう言い結晶で壁を作り自分の身体をピンボールの玉のように生成した壁と壁を反射し、二つの壁を自分の横に生成させて弾丸の如くまっすぐあチンピラのリーダーに軌道修正し突っ込む。
「あのデブあっけなかっ」
轟音と共にチンピラのリーダーと3人を吹っ飛ばした。
「ぐあああああ、ど、どうやって......」
リーダーが気絶すると能力が解除された。最後の1人が銃を撃ち続けている。
「クソ!化け物が!なんで全く効かねぇんだよ!」
「金属だから」ドン!!
そう言い殴り飛ばし終えた。
――――――――――――――
「という感じでちょうど終わった所にあなたが来ました」
「そうでしたか、その勇敢さ敬意を表します!やはり貴方はチームに適任だ!」
「恐縮です。全力を尽くし頑張ります!」
「ただご家族を優先してくださいね」
「お気遣いありがとうございます!」
「いえいえ、それより全然警察来ませんね......」
「まあ県が県ですから......」
本当に失礼だが、人相が悪い巨漢でまさに世紀末でハートな雰囲気なのに中身が優しいギャップがすごかったなぁ。
――――――――――――――
次に勧誘した人は、能力を持っていなくても勧誘したいと思っていた人が丁度能力を持っていてラッキーだったな。あと私の狂人者だった......
剣術道場 PM4:58
「すみませーん!」
貴音の声に応える様に、ガララと音を立てて扉が開く
「はい?今日は終わりまし......梶原貴音!?」
「こんにちは、メテオブレイカーこと梶原貴音です。どうでも良いことですが、そっちの名を呼びながら驚く人はあまりいませんね」
と私が笑っていると彼女は。
「隕石が落ちる前から人助けに命をかけた一般人なんてほぼあなただけですからね。アタシはあなたの大大ファンです」
とあまり喜んでいるようには見えないが手を出してきたので握手をした。
「恐悦至極です、狂喜乱舞しそうです」
「......周りに人もいませんし、しても良いのではないですか?」
そう冗談のつもりで笑って言ったら。
「いやあああたあああ!!!!!!アタシの心の支え!!!!愛してる!!!!♡♡♡」
そう言いながらいきなり抱きついて来た。クール系な顔していたのに今はヒーローを見る子供のようだ。いやそうなんだけど。
「ははっ、ありがとうございます!自分で言うのもなんですが前と比べ、今の私は強いから魅力的ですよね〜」
なんて調子乗った冗談を言ったら急に真顔になり口を開いた。
「違う、弱きながら必死に人の為に命を張っていた頃の貴方に惚れたのです、脚を失おうと悪に争い続けるとの声明がアタシの心に響き刻まれたのです。それに剣道経験者と言うのも親近感が湧いて良いです」
「嬉しいですが、感情の起伏が激しいですな......」
限界オタクみたいな感じだな。
「申し訳ありません、アタシはこういう性分でして......そういえば何故アタシの元にいらしたのですか?」
「数歳しか変わりませんし、敬語じゃなくて良いですよ、伺った理由は単刀直入に言わせて頂きますと私の仲間になって欲しいのです。国が作ろうとしている組織にです。分かりやすく言うならヒーローチームです。貴女の成立させた流派の剣術は鮮やかだ。一部、私の剣道の戦法と似ていてこちらも親近感が湧きましたよ」
「............」
「?......大丈夫ですか?」
「喜びで気が飛びそうになった......この機会捨てる訳あるまい、是非お願いしたい!」
「ありがとうございます!この流れで断られたら流石に泣くところでしたよ」
「あなたも敬語である必要はない、アタシの名前は知っているでしょうが名乗らせてもらう、
「ああ!千劔破よろしくな!」
「んおおおおお!!!!死ぬ!死ぬ!!!貴音!ありがとう!!!!............ごめん、そう言えばアタシの能力も知っている感じかな?」
「!?ミューテェイトなの!?私は剣術だけでリクルートしに来たのだけど......どんな物か見せてくれない?」
「えっ!そうなの......?じゃあ見せるね!」
そう千劔破が言った瞬間に目の前から千劔破が消えた。
「瞬間移動......?いや、私のいた場所にバス停の標識柱がある?位置の交換?」
「すご〜〜い!!流石ヒーロー!よく一回で理解したね!これは少し前に使えるようになったんだけど約5キロ以上ある物限定で動かせるみたいなの、あと刀身を不可視にさせれる」
そう言いながら位置が戻された。
「わっ!?びっくりするなぁ、これと剣術と不可視の刀は相性いいね!でも私のチームでは......」
「不殺でしょ?アタシはファンなんだから知っているよ。勿論、従わせて頂きます、この千劔破、あなたの剣としてお使いください」
そう言いながら頭を下げるどころか土下座をしようとしたので頬を持ち。
「千劔破の覚悟はわかったよ、ただ侍従関係じゃないから頭を上げて。平和のためにお互いの武器を使い頑張ろう!」
「承......わかったよ。アタシはどこまでもあなたに着いて行く」
ああ、この人に出会えて良かったなぁ、私のことを別の道場の老害共は自分が格上とばかりに、格下の幼稚な剣術を流派にしたとか、難癖つけてきたりしてアタシの心はボロボロだったけどもう気にならないわ!だって
いやぁ私は承認欲求の塊だからヒーローごっこしただけなのに熱心すぎるファンが意外に多いなぁ。にしても千劔破は熱心通り越して異性?としての愛だったらしく未来のいる時に、その横で告白して来たもんなぁ、まあそこそこ前から重婚が合法になったし未来と仲良くやっていたのもあって彼女が2人に増えてしまった。不誠実な奴と思われないように記念日と誕生日とか頑張らないとなぁ......いや、今はそれはどうでも良い、この千劔破と響と大山さんの任務の報告書も見ないと......パラパラ見た感じ全員結成前に少し任務させちゃっているな......
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