第11話 勧誘①
いやーこれほぼ全部の書類と記録放置してんな......
ああ!そうだ!最初は未来に隕石の次の日に教えてもらった燃えた人ことを思い出して、未来の元勤め先の警察署とかに聞いて家を突き止めたんだったな、もう身分が一般人じゃないからすんなり教えてくれたけど助かるけど、どうかと思ったなぁ。
――――――――――――――
炎上男の家の前 PM1:07
貴音がインターホンを押す。
「すみません!......」
私ってそう言えば今は何を名乗れば良いんだ?メテオブレイカーと名乗る方がいいのか?本名も一応知名度あるけど......まぬけだけど両方名乗れば良いかぁ。
「メテオブレイカーの梶原貴音です、吉田
「えぇ!?!?イタズラですか?......いや声と見た目的に本物ですか?......しかし、何用ですか?」
「証明するライセンスはありませんが、ちょっと脅しみたいですが能力を見せる事による証明はできますよ。そして本題ですが能力者限定の求人をお持ちしました、お話に聞くところ能力のせいで迫害され定職につけないとの事を......」
「何故その事を......いやそんな事はどうでも良い!俺を雇ってくれるんですか!?何の仕事か知りませんが俺にやれる事はなんでもやります!親父やお袋の家燃やしちまったんで早くまともな所に済ませてやりたいんす!」
(なんて千載一遇の好機だ適当に同情できる理由つければ雇ってもらえるだろうよ)
「それは災難でしたね......ありがたいですが、もしよろしければインターホン越しではなく直接お話しできると助かります」
「あ!すみません〜今出ます」
そうして出てきたが署で見せてもらった写真と少し違う、少しの違いだが大きすぎる、なんせ髪が燃え上がっているのに平然としている。
「か、髪が......」
「あれ?俺の事を知り尽くしていると思っていたんですけど、これは知らなかったですか。これのせいで仕事がないんですよぉ〜臭いも熱もなく見た目だけ燃え続けているのに危ないって受け入れてもらえないんです」
「はぁ......それは不幸ですね......ただこのリクルートに見た目は関係ありません!1番必要なのは覚悟です!内容は簡単!ほぼ能力者だけで構成する予定の治安維持組織に所属して頂きたいと思い参りました。」
「つまり俺は警察官みたいなのになるんですかね?それならやれるっすよ〜!」 (ちょうどこの制御出来てきた能力を試してみたいところだぜ)
「いえどちらかというと軍人です。もちろん、死ぬ可能性もあります。もっと簡単に説明すると漫画のヒーローチームみたいなのに所属して頂きたいのです。」
「死ぬ......まあ警察官でも死ぬしいいかぁ......金無いし入りますわ!」
「グッド!ただ少し楽観的ですね......一応簡単に待遇の説明ですが給料は固定給プラス歩合制です、休みはまだ人数が決まっていないので決まっていませんが週に最低1〜2日みんな休めるようにはしたいと思っています。それでは貴方の能力を見せてもらいましょうかね、わかっている範囲で出来る事や得意な事を全てを説明してください」
「えーっとリフティング3000回くらい連続で出来......」
「あっ......いえ特技ではなく能力で出来る事を......いや、それにしてもとてもすごいですが......」
「あ!?よく考えてみたらそうですよねぇ!すんません〜」
と笑いながら言う姿に少し不安になった、私も馬鹿だが......
「すみません、仕切り直しっす、えー全身から部位選択して燃やせますね。ただ服が燃え尽きますね。そして下半身を全て燃やすと空飛べますね、最初の頃は勝手に燃えて困っていましたが今はコントロール出来ます。ただ燃え移った火はどうしようもないっす。あと絶対火傷しなくなりましたね!尻に爆竹刺しましたが刺激的で済みました!」
「空飛べるのはとても大きいですね!」
この能力はヒーローよりテロリスト向きだな......そっち側に行く前に接触出来て良かった......てかマジで馬鹿みたいな事やってんな......まあ私も多分する、いや今の身体でも出来るな......。
「貴方はサテライト〜プラネット級に当てはまりますかね」
「あーなんかニュースで言っていたやつですね、それより合格っすかね?」
「私は集めろとしか言われていないので合否は出せませんので申し訳ないです、ですが多分合格だとは思います」
「合否出すのは誰なんです?」
「本國さんです。あ、新首相です、一応国の組織なので」
「へぇーそうなんですね、じゃーしゃーなしって感じっすね。それとちょっと気になっていたんですけどメテオブレイカーの力見せてもらえません?」
「ああ力ですか......どうお見せしましょうか?何か壊しましょうか?」
「そうではなくお手合わせ願いたいです!」 (上手くいけば俺の力を見せつけ地位を上げてもらえるぜ!)
「えっ......良いですけど......お手柔らかにお願いします......」
意外!それは対決!本國さんがそういう時のために訓練場を作ったと言っていたがもう使う羽目になるとは......
「それはこちらのセリフっすわ......ニュースで強さはわかっていますから」(まあ、どうせ不殺を掲げる甘ちゃんだから一方的に焼いてやるぜ)
――――――――――――――
組織の地下訓練場 PM:3:29
「他人と一緒に飛ぶなんて夢見たいですね〜 それにしてもすごい所っすね〜、特にこの服はすごい!燃えないの最高だ!」
「前の首相が貴方に目をつけていたらしくその時開発された物らしいです。なんせ貴方はほぼ最初の日本ミューテェイトですからね」
「目をつけていたって何か恐ろしいですね......」
「まあ自分が能力者になろうと足掻いていましたしね。まあそれはいいでしょう救急隊員や監視員もいるのでお互い重症にはならないと思います」
縦横かなり広い場所で戦闘が始まる。
「じゃあいくぜ!!」
そういうと吉田は全身を完全に燃やした。
「ちょっ!?まだ勝敗を何で決めるかも......てかいきなり本気かっ!?」
その刹那に火焔を纏った身体を最高速度で突進。
「んんっ、受け止める事は出来た、だがなんたる熱気ッ!?こっちの服が燃えちまった......そりゃあそうだよな」
と話しながら受け止めた吉田を壁に軽く叩き付けた。
「ぐぇっ!?仕方ない......オーバーロードで行くぞ!」 (クソが、半殺しには持っていってやるぞ)
「なっ!? 訓練場に可燃物がないのに火で包まれている?ガスか?着火剤を撒き散らしているのか......?」
まずい、皮膚は頑丈と言えど人間である限りタンパク質があるそれが固まったら死んでしまう。そう思った私は冷静さを失い逃げたく咄嗟に高く上がってしまった。
「!?うぐぐぅ......当たり前だ......火の先端が1番熱いんだから......アホか私......」
「どうだ!?この火力!」
「火力は認めよう、だが私がそこそこの力で殴ったらどうかな?」
そう言いながら向かっていく。
「まっまさか、この俺自身を本気で殴る気か!?無理だぜ俺の降参だ!あんなニュースの映像みたいにされたくねぇ〜」
と言いながら頭を下げているのを無視し火に向かって思いっきり殴り風圧で火を消した、が吉田は吹っ飛んでいき閲覧席の強化ガラスが割れた。
「やっといてなんだけど本当に消えた......着火剤やガスがばら撒かれてあると難しいと思うのだが......もしや何も無いところからも非可燃物に燃え移らせれるのか......」
「驚かせないでくださいよ〜」 (クソ野郎がビビらせやがって、女か男かよくわからん気持ち悪い分際で。ん......?メテオブレイカーの赤い方の目が燃えていた?見間違いか......?まあいいか)
「あんたは国代表なんだから〜俺が傷をつけるのは無理ですわ......てか全裸にさせちゃって申し訳ないっす......マジでどっちも外人顔負けにデカいんすね......」 (それにしても髪も燃えてねぇ......なんてメテオブレイカー恐るべしだなぁ、にしても存在はキモいがエロいなぁ......)
「よく言われます......裸は別に良いですよ、対戦する事を考えていないこちら側の不手際、それと国代表が最強とは限らないですよ、私のこの全身見ての通り治り始めていますが火傷は起きています。それと場所、装備や罠などを含め準備、自分の能力の限界と理解あとはシンプルな相性などでジャイアントキリングは起きます。まあ吉田さんの場合は準備と理解が足りていたら私は今頃炭になりながらタックルしていたでしょうね」
この人ずっと私の胸見てる......
「いやー、それは余計に恐ろしいです......」(いや......良い物が見れた......デッケェし性別よくわからねぇし生えているけど......)
「まあそうとして貴方の能力に関しては鍛錬すれば国家間規模の抑止力になるでしょう、私が推薦する事など含めまとめた首相に渡します。私が合格を保証しますので暫くお待ちください。それと結成前から仕事をして頂くことがあり得るのでよろしくお願いします」
「うっす!お願いしますー!」(見てろ、テメェをぶち飛ばして乗っ取ってやるわ)
てな感じで火傷でヒリヒリしたが人間焼夷弾の吉田さんを勧誘できて良かった、と思って新しい服着てメモして未来と一緒に同棲し始めた愛の巣にウッキウッキで帰ったらミュータント3人待ち伏せをされていたんだよな。
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