第3話 配信終了 抑えきれない性欲
配信開始からもうすぐ2時間になる。
表向きでは京子は視聴者とのチャットを楽しんでいる。
しかし着ぐるみの中の彼女は高い室温下で着ぐるみに蒸され、汗だくになっていた。
わきの下は汗びっしょりになっていて恥ずかしい染みができてしまっている。
しかし今回の衣装だとそれがわかり難い。このことに関しては少し後悔していた。
口が開きっぱなしなせいで涎も沢山出てしまい、首筋のタイツに厭らしい染みができている。
(はぁ…はぁ…そろそろだね)
ピピピ!ピピピ!ピピピ!カチャッ!
鍵を入れていた箱のロックが解除された。
これで京子は着ぐるみを脱げるようになった。
(そろそろおしまいにしよっか。もちろんネタバらしはなしで…あ!そうだ!ふふふ♪)
彼女は視聴者達におわりの挨拶コメントを打ち込む。
カメラを切り、画面を暗転させる。
本来ならこのまま配信を終えるのだが、あえてマイクは入れっぱなしにする。
マスクの中で彼女は歪な笑みを浮かべた。
(みんなどんな反応するだろ?ふふふ♪)
パカ…カチ…カチ…パチン!…パチン!
箱から鍵を取り出し、マスクのロックを開錠していく。
マスクの中から汗まみれになった京子の顔が出てきた。
案の定、マスクの中に汗と涎が溜まっていて、マスクを外すときに衣装にトロっと糸を引いて垂れ落ちた。
そして猿轡を外す…
「ふぅ…ふぅ…ふぅ…うぅ…ぷはっ!…はぁ…はぁ…はぁ…」
京子の口からドロっと涎が垂れる。
視聴者は困惑していただろう。
配信が切れてないこと、そしておそらく京子が着ぐるみを脱ぎだしてしまったことに。
しかし彼らには音しか聞こえない。
困惑しているチャット欄を見て京子は頬を赤くし目を細めて不敵な笑みを浮かべた。
(私が配信切り忘れてると思ってるよね?大丈夫。ちゃんと切り忘れてるからね…♪)
続いて衣装を脱ぎ肌タイツを脱いでいく。
ス…シュ…シュ…ジジィ…
衣装の擦れる音、タイツのジッパーを下す音が静かに部屋に響く。
肌タイツは京子の汗でびちょびちょになっていた。
特にわきの下と首筋がひどい。そして恥部の部分は汗とは違う京子の淫らな体液でぐっしょりと湿っていた。
一気に部屋の中が彼女の匂いでいっぱいになった。
(ふぅぅ…気持ちいい…そろそろ本当に配信切らなきゃね。みんな可哀そうだし)
▷ごめんなさい!切り忘れてたみたいで…
▷今度こそ終わりにしますね!皆さん今日は見に来てくれてありがとうございました。おやすみなさい♪
京子のコメントにチャット欄の視聴者はいろいろな感情を抱きながらおわかれの挨拶を返す。
そのコメントをニヤニヤ眺めながら彼女は本当に配信を終了した。
(明日も仕事だし片付けなきゃね。これがなければもっと気軽にできるんだけど)
憂鬱になりながらも着ていた衣装たちをかき集める。
汗を吸ったせいで少し重みを感じる。
しかし彼女は片付ける手を止めてしまった。
(みんなこの後どうしてるかな…もしかして私で…)
京子の頭の中に淫らな妄想が膨らむ。
この後、彼らのオカズにされているのではないか?と。
しかも自分から煽っておきながら。
京子は肌タイツをじっと見つめた。
部屋の照明に照らされてタイツに染みついた体液がぬらぬらと淫らな輝きを放っている。
京子の胸の鼓動が早くなっていく。
(はぁ…はぁ…だめだ…このまま終わりなんて…できないよ)
京子は衣装をその場に置き、せっかく脱いだ肌タイツをまた着てしまった。
肌にタイツの体液がまとわりついてくる。
マスク被る。
まだ掃除が終わっていなかったこともあり、体液の匂いが彼女の鼻腔をくすぐる。
そして姿見の前にへたり込んでしまう。
全身汗まみれ。
淫らな着ぐるみ姿の自分。
京子の胸の高鳴りは最高潮に達していた。
「はぁ…はぁ…はぁ…んっ…」
手は自然と胸と恥部に向かっていた。
「完」
着ぐるみ動画配信者の裏側 MenRyanpeta @MenRyanpeta
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