第4話 この世界について?
お風呂から出ない事件?から数日が経過した。
この世界にも少しは慣れてきたと思いたい。
まずこの世界の常識を学んで見て前の世界とだいぶ違うことに気がついた。
まずこの世界には階級制度が残っている。
階級は基本的には上流、中流、労働者の3つに分かれている。
ではこの階級はいつ決まるのかと言うと、埋め込まれたときのチップの性能差によって決まる。
ならみんな性能の良いチップをつけたいに決まっているのでどうやって分けているかと言うと国への貢献度具合で決まる。
いやいや生まれた赤ちゃんが国に貢献できること無いやんと質問したらそこは親の貢献度によるとのことだ。
『そもそも僕みたいにチップがない人はどうするの?』
『いい質問ですねマスター、そもそもチップを埋め込まれる基準というのはこの惑星に生まれた人のみになります。
ではこの惑星の外から来た人たちはもちろんチップなんてついてません。そういった人たちの場合は私達みたいなAIがサポートにつきます。』
『もしかして人間以外の種族とかもいたりするの?』
『はい、人間以外にも他の種族はいます。説明しますか?』
『いやいいや、あったときの楽しみにしてるよ。』
学園に通うのはとても憂鬱だったが今の話を聞いて少し楽しみになった。
学園に行く前日に博士に呼び出された。
内心あの人あんま得意じゃないから行きたくなかったりするが、しかしお金をもらっている以上向かうしか無いのであった。
『遅かったじゃないか、君達』
『なんのようですか?博士』
『まずこの世界に慣れたかい?』
『まぁ少しは慣れました。』
『では良かったよ、じゃあ早速呼び出した本題に入るんだけどまずこれが制服あと
この約一週間で常識をある程度学んだと思うんだけど君のサポーターとしてもう一人つけようと思うんだ。』
『いや結構です。』
『え』
『いや、え、じゃないですよ、4Uがいるし困ることもないでしょ、ふつーに大丈夫です。』
『いやいや準備しちゃったから受け取ってくれ。』
『えー』
『マスターなぜそんな嫌がるのですか?』
『なんとなくかな、まぁ本音を言うとなんか嫌な予感がする。』
『そんなことはないよ、まぁもう決定事項だから、では早速紹介しよう
アイシャ君だ。』
『紹介されたアイシャだ、よろしく頼む。』
耳が長く肌が黒いダークエルフがそこにいた。
目つきは少し鋭く少し怖そうな感じだ。俺の周りにいる女性はみんな怖そうな感じと思ったが口に出したらしばかれそうなのでお口には出さなかった。
よく見ると腰に物騒な剣を携えている。この世界そんな物騒なのだろうか?
『君につけるアイシャくんだけど、護衛兼君の師匠になる方だから仲良くするように』
『護衛はありがたいですけど師匠は間に合ってます。』
『これも決定してるから文句は受け付けないよ。』
何も知らないうちに色々決まってて笑うことしかできなかった。
『師匠になる方ていうけどなんの師匠になるの?』
『それに関しては私が答えよう。』
アイシャさんが説明をしてくれるそうだ。
聞いたのは僕だけど本心は聞きたくなかったりする。
『君は異世界から来たようだが、君を見た感じ平和な世界から来たことがわかる。
しかし今のままだと死ぬ可能性がとても高い。そこで博士から私に鍛えてやってくれないかと話があった感じだな。』
『素朴な疑問なんですがこの世界ってそんな危険なんですか?』
『場所によっては治安が悪いから死ぬ可能性は全然あるな。そうならないために私が君を鍛える形になるな。』
『こんな栄えているのに犯罪があるんですか?』
『恥ずかしい話だがお金が足りなくてね、この国全部を監視することはできないんだ、だから治安がとても悪いところはもちろんある。』
そんな話をしていると博士が話しかけてきた。
『そんなわけだから今日から一緒に住んでくれ、部屋は余っているだろう。』
『え』
いきなりそんな事を言われたから驚いてしまった。たしかに部屋は余っているが流石に女性と一緒に住むとなると緊張する。
『私と一緒にいるのは嫌なのか?』
『そんなことはないですけど、僕と暮らすのはなんかあれじゃないですか?』
『あははは、そんなことか、それに関しては心配してないよ、君は寝ている女性を襲ったりはしないだろう。』
『まぁそうですけど』
『まぁもし襲われたらこれで斬ればいいしね。』
そんな事を言いながら腰の剣に手を当てた。
やばいこの人以外と物騒だぞ。
そんな事を思っていると博士が話しかけてきた。
『じゃあ今日の用事はもう終わったからもう帰ってくれても構わないよ。あ、明日から学園だから遅れないように。』
そんな感じで博士との用事は終わった。博士の用事の帰り道アイシャさんから話がった。
『今日家について私の準備ができたら早速だが訓練をしようと思う。』
こいつ正気か、今日あってはじめましての人に早速訓練をするやつなどいないだろう。
訓練はとても嫌なので遠回りで帰ることにした。
『マスター帰りのルートが違います、もしかしてわざと遠回りをしようとしてますか?』
『え、そんなことはないよ』
最速でバレたんだが、てかこいつ俺をマスターと呼ぶならバラすなよ。
『はぁ、君の性格は少しわかったよ、君の曲がった性格を叩き直すために少し厳しくするよ。』
『いや結構です。』
『いや遠慮はいらないさ、私がやりたくてしてることだしね、今日は軽くするつもりだったけど、君のその性格を叩き直すために厳しくやっていくことにしよう。』
僕は急いで逃げ出した、もともと何もしてこなかったやつが耐えられるわけ無いからね。
しかし真後ろから足跡が聞こえてくる、僕は逃げられないことを悟りながらそれでも逃げ続ける。
『マスター逃げても無駄なので捕まってください。』
こいつ絶対に許さない、僕は4Uに絶対復讐することを心に決めて逃げ続けたが肩に手トントンと当てられた。
『さぁ訓練を始めよう。』
『、、、、、、、、はい。』
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