救い
父の緊急入院から、心身ともにダメージを受け、時間にも心にも余裕のない私の救いは、姪の存在だった。
姉の長女である彼女は、祖父母にあたる私の両親を、いつも気遣ってくれていた。
姉が亡くなってからも、姉の代わりに動いてくれて、両親も、近くに住む彼女や、彼女の家族を頼りにしていた。
母が亡くなった時もずいぶん助けられたが、その後も、週に2回は父の家で昼休みを過ごし、何かあれば報告をくれて、父の買い物など、頼まれごとも引き受けてくれた。
そんな姪だったから、父が入院してからも何かと動いてくれて、私の話を聞いてくれて、本当に救われた。
父に死にたいと言われ動揺していた時も、姪に話すことで落ち着いた。
年も明け、いつものように姪の家族や、姉の長男である甥夫婦が来てくれたことで、父が不在のお正月も賑やかだった。
姪のほかにも、母方の元看護師の従姉や、父方の叔母など、周りの人に助けられて、私は今もどうにか父のあれこれを受け止めることができている。本当に感謝しかない。
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