まさかの両思いだった!!ヤッター!!!…え、なんでその名前が?
「大樹君、君は私の事が好きなのかね?」
「え?今なんて?」
2年生になった佐々木大樹は、生徒会長であり3年生の藍川涼音に急な言葉に驚いた。
花岸青陵高等学校の生徒会室で涼音は大樹に急にこの話を振ってきた。
「おや、聞こえなかったかね?君は私の事を好きなのか、異性として好意を持っているのかと聞いたのだが…」
「あ、やっぱり聞き間違いじゃなかったんですね。」
「うむ。で、どうなんだい?」
どう答えるかと大気は考える。
(確かに涼音会長の事が好きで、オレも生徒会に入ったんだけど…素直に答えていいのかな。)
涼音の方を見ると、さあ!どうなんだい?という期待している眼で大樹を見ていた。
大樹は観念し、素直に話した。
「涼音会長の事好きですよ。そのために生徒会に晴れるよう頑張ったので。」
「やはりか!それでは今から君と私は恋人同士ということだな!」
「え?いいんですかこんな告白で。というか、涼音会長も僕の事好きだったんですか?」
「うむ。君が生徒会に入ってから、自然と君の事を目で追うようになってしまってな。恋心だというものに気が付いたのだよ。」
大樹はあまりの嬉しさに膝をつき、両手を上に掲げた。
涼音は大気の様子を見てほほ笑んでいた。
「おいおい、そこまで嬉しかったのか。まぁ、そこまで喜んでもらえると、私も嬉しいという気持ちだ。」
「だって学年一…いや学校一の涼音会長と付き合えるなんて最高じゃないですか!!!」
「ふふふ、そこまで喜んでもらえるとは。それとせっかく付き合ったんだ、名前呼びでいいぞ。」
「そ、それじゃあ…涼音さん…」
「お、おう…名前で呼ばれるのはこんなに恥ずかしいものなのか///」
いつも凛々しい涼音は、普段見せない顔をし、頬を赤く染めていた。
そして涼音は、何かを思い出したかのように大樹に聞いた。
「そういえば君の知り合いに、大地という男性はいないかね?」
大樹はいやな名前を聞き、不安な気持ちに襲われた。
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