ナースの子 小学生編

◀自分のケガは自分で処置▶

みんなと遊んでいる時、転んで膝を擦りむいたら、とりあえず家に帰る。

水で砂を洗い流し、今はなき赤チン(傷口に塗ると赤色になる消毒薬)を塗る。

傷口の状態によっては絆創膏を貼って、また遊びに行く。

幼い頃の母の処置を見て覚えたのか……気づけばいつも自分で手当していた。


◀手に職▶

「何でもいいから、手に職をつけなさい」と言われる。

母は、手に職があるのは強い、何か資格があれば食いっぱぐれはないという風なことをよく言っていた。

小学生にキャリアウーマンのススメ。


◀なぜそこ…▶

鉄棒に逆さまにぶら下がっていたら、落ちた。

思わず手をついたらしく、小指がパンパンに腫れた。

家に帰って、母の病院に連れて行ってもらい、手のレントゲンを撮った。

技師さんが、「はい大きく息を吸ってー、はい止めてっ!」

??? 手なのに息止めるの?

ナースの子は、そこが気になるのだ。

結局、ただの突き指だった。


◀青い注射器▶

学校での予防接種。

細いガラスの注射器。注射液を押し込むピストンが青くてきれいで……これ欲しい!と思った。注射の痛さより注射器を見る喜びが勝つ小学生。

後にアルバイトでこの注射器に触れる機会を得て、テンションが上がった憧れの注射器。

これも母の影響か。

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