第7話 会議「キャンプ△」③
「先輩、落ち着きましたか?」
「う、うん。すまない。」
なんやかんやあったが誤解をとくことに成功している。会議内容を話し合うことが出来る環境となったからこそ冷静である。
「それでまず、どこでやるのかからですが…。山の中、川が近くにあるなどなど。」
「私は川が近くの方がいい。釣りとかできるしね。」
「確かにそうね…。私もその意見に賛成だ。」
なんかすんなりと決まった気がする。まぁ早いに越したことはないな。
「じゃあ川が近くにあるところで探しておきますね。次は基本的なやること。」
企画は後輩たちがやるとして、BBQ内容とか何日間かとか。
「BBQをやる前提で、他にも鉄板で何か作る対決をしたいと思うのだがどうかな?」
「それ面白そうですね!でもレンタルが大変かと。」
そう、レンタルしなければ行けない。結構金額するため難しい。だが、学校の借りれば少なくて済む。
「学校の備品を借りてやろう。何とかなるはずさ。」
2人とも頷いた。了承のようだったからこれは良さそうだな。
「期間は1泊2日を予定してる。短いが、これくらいがちょうどいいなって思う。」
確かに長すぎると疲れるしな。
「分かりましたそれで行きましょう。他に話し合うことは無いですかね」
「「ない。」」
無さそうだから解散だな。さて、今日の夜ご飯でも買いに行こうかな。
「んじゃ、お疲れ様でした。私は帰りますね〜」
泡沫はすぐ立ち上がり玄関へ向かって外に出た。相変わらず行動が早いなあいつ。
「先輩、俺も帰ります。ちゃんと寝ぼける前にやること済ませておくんですよ?いつもあたふたしてるんですから…」
「そ、それはすまない。」
先輩は結構ポンコツなところあるから心配である。言うことを全て伝え、俺は玄関のドアノブに手をかけようとする。
が、後ろからなにかに引っ張られる感じがして動けない。
恐る恐る後ろを向くと、そこには俯いた先輩が俺の服の裾を掴んでいる。
なんか嫌な予感がするようなしないような…。
「な、なぁ…。佐城くん。この後時間はあるかい?」
ん?どういうことだ?
「何も無いですが、どうしたんですか?」
「そ、その…。今日私の家に泊まって行かないか?」
先輩からモジモジしながら顔を赤らめて言う。
「は、はぁ!?」
先輩の姿にドキッとしつつも俺は状況整理を試みる。ダメだ、理解が出来ない。
「そ、そのさ。キミに聞いてほしいことがあるんだ。二人きっりでさ。」
「わ、分かりました。」
「すまない。頼む。」
つい、了承してしまったがこれ大丈夫なのたまろうか。先輩の後ろについて行きながら、リビングに向かう。一体何が起こると言うんだ?
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