第2話 うるさい同級生

朝起きて、顔を洗い、着替えをして食事を取る。ごく普通の朝である。学校があるから朝は早く忙しい。

基本的に料理や弁当を作るのは俺の役目。両親は共働きで一人暮らしのため、俺が家事を担当している。

全ての支度が終わった後家をでて学校に向かうが最後に出るのが俺なため鍵をかけなければならない。朝日を浴びて微風を堪能しながら今日も家を出る。

「いってきます。」

後ろを振り返りそう言って家の敷地から一歩一歩と外へ出る。

あぁ、今日も平和で、心地の良い朝から始まるなんて落ちt……。

「よー。今日もいい天気だな颯翔!!」

「ダアアアア。けほっけほ。」

後ろからトラックが突っ込んで来るかのような速さでとんでもない重みな感じる衝撃が来た。まぁ…トラックに轢かれたことないけどさ。その衝撃で俺はむせる。

「少しは人のこと考えろよ。バカ朝日!」

「ナッハハ〜。これくらいしないとお前は元気出ないだろ?」

本当にこいつは何も分かってない。

「は?お前いつもいつも…。」

「ま、いいじゃねーか。それより学校行こうぜ」

ぐぬぬ…。こいつは本当に楽観的だな。このバカこと『柳田やなぎだ 朝日あさひ』は俺と同じ高校2年で、出会ったのは1年の時に同じクラスで隣の席だったことから話すことが多くなり気づいたらこんな関係になっていた。別にハイスペックではないが脳筋イケメンではあると思う。

そして、俺のことだが、俺の名前は『佐城さじょう 颯翔はやと』と言う。

まぁ普通の高校生です。はい以上。

「なんか酷いこと考えてないかお前…。」

朝日が怪訝な顔をしてこちらを見てくる。察しのいいやつめ。こう言う時は

「よし、どっちが先に学校着くのか勝負だ。」

「ほおー。この俺に勝負するとは随分自信ありそうなこと抜かすね〜。」

確かにこいつは脳筋だから運動全てにおいて完璧だが、知能はそこそだ。ここから高校までかなり複雑であるから、これは俺の冷静な判断で勝てるはず。

「よーい。」

「「どん」」

お互い走る準備をして、掛け声と共に走り出す。側から見れば変な奴らなんだろうが、俺たちにとってはこれもまた青春なんだろうと思う。だって、ほら。顔を見れば分かる。

お互いに笑いあって……。いや、ガチの勝負する目をしていると思います、、。



--------------------

無事この後負けました。(泣)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る