Episode6:スターへイル
粒子学者と少年がスターシティを目指し進んでいると、ダイナーで受け取ったラジオが何かの放送を受信した。ひどいノイズ混じりだったが、かろうじて聞き取れたのは、スターへイル降星の注意報だった。
スターへイルとは、寿命を迎え
放送を聞いた学者は行き先を変更した。着いた先は、最近
★
-ここでしばらく雨宿りしよう。
-詳しいですね。
-何がだい?
-迷わずここに着いてたので。
-昼の間はよくあちこちを見て回ってるからね。ここも最近見つけたんだ。
-学者さん、て呼ばれてましたよね。何を研究してるんですか?
-これさ。
-
-ああ。これから
-じゃあ、その子は。
-いや、この子は研究の成果じゃないよ。どうやってるのかは、聞いてみたいけどね。
-うまくいってないんですか?
-まったくね。でも諦めるつもりはないよ。家族には理解されなかったけどね。
-お見舞いでしたよね。その家族にですか?
-そういうことになるね。…お?降り出したね。
-大丈夫でしょうか?
-この程度なら屋根をぬけてくることはないよ。
-分かるんですか?
-詳しいからね。でも、いつ止むかまではさすがに分からないね。このラジオも黙っちゃったし。
-貸してもらってもいいですか?
-これかい?
★
-…スターへイルハ、モウマモナクシュウソクスルミトオシデス…
-直りました。
-すごいね、きみ。
-詳しいですから。家族には理解されませんでしたが。
-同じだね。もうすぐか。…ハーブティー飲むかい?味は保証するよ。
-ハーブティーですか。…何か、不思議な香りがしますね。
-特製のものだからね。でも、不思議と落ち着いた気持ちにさせてくれるんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます