Episode2:ツールショップ
その雑貨屋は、店主が一人で切り盛りしている。
営業は基本的に、お客さんが来れるヌーンアワーの間だけ。
ナイトアワーの間、客から依頼された品物を作成したり、畑でいろんな作物を栽培し、次に備えている。
しかし今日は、夜にも関わらずお客さんが現れた。
それは、粒子学者だった。
★
-やぁ、やってるかい?
-どうしたんだい?というか、どうやって来たんだい?
-あの子のおかげさ。
-その子は何だい?コメンタとは違うね。
-うん。アンドンと呼んでる。
-そんな生物がいたなんて知らなかったね。ダークゾーンを通ったんだろ。本当に何ともないのかい?
-問題ないよ。それより、買い物がしたいんだ。とりあえず、これを詰められるものがのこってないかい?
-それは
-彼の光の源さ。これで、夜の中でも向かうことができる。
-そういえば、他にも荷物があるね。どこに行くんだい?
-スターシティにね。
-かなりの長旅じゃないか?次の恒星が来るのを待った方がいいんじゃないかい?
-それじゃ、間に合わないかもしれないんだ。
-急ぎの理由は?
-お見舞いだよ。だからお見舞い品も欲しいんだ?
-あいにく、すぐ渡せるようなものはもうのこってないんだ。
-材料は取り寄せてるだろ?フールセックを作ってくれるかな?
-…そうか。分かった。少し待っててくれるかい。あと
-使っていいのかい?君のハーブティーは人気の品だろう?
-構わないさ。すぐ用意する。それと、フールセックは少し甘さ控えめがいいかな?
-うん。それをお願いするよ。
★
-お待ちどうさま。そっちも終わったかい?
-詰め終わったよ。
-ではこれ。甘さ控えめね
-ありがとう。
-あと、これはサービスだ。
-これは、ハーブティーかい?
-のこり物のブレンドだから、味は保証できないよ。
-きみが作ったものなら、間違いないさ。
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