第20話 動き出す女神 戦いの始まり

女神side

「「「……」」」


 3人で座って拓也の様子を見ているとレイカは突然立ち上がる。


「ナギ、後でペナルティを受けるからよろしく」


 レイカは笑顔で言う。


「……聞いてないし、見なかったことにするから好きにやればいい」


 ナギは柔らかな笑みでレイカに言う。


「……ありがとう」


 レイカは笑顔を見せてナギにお礼をする。


「それにあんな反吐が出るようなクズが配下なのは腹立たしいのもあるからな」


 ナギは殺意を見せて拓也の対戦相手を見る。


「全くだね」


 アリアは不機嫌な様子で言う。


「それにレイカが人に力を貸すのが珍しいからな」


 ナギはレイカの瞳を見る。


「……まあ、気まぐれかな」


 レイカはナギの瞳を見て笑顔で言う。


「それじゃあ言ってくるね」


ナギ、アリアに笑顔でレイカは言う。


「「いってらっしゃい」」




月影拓也side

「……?」


 拓也は敗北にならないメッセージ見て良くわからない表情を見せる。


(おかしいだろう?ルールは神々が作り上げたものだ)


 オックは状況を理解出来ないまま様子を見ていると


「?」


 拓也の場に1枚のカードが置かれていた。


「え?」


 突然、カードの回りに黒い炎が集まる。


(なんだ?なんだ?)


 黒い炎が消えると赤いドレスを来た金髪の女性が表れた。


「え!??」


 オックは見て冷や汗と恐怖で心臓を鷲掴みにされる感覚になる。


「なななななななな、ぐひはひひ」


 オックは震えながら女性を見る。


「やあやあ、私は破滅と勝利の女神レイカ」


 拓也の瞳を覗き込みレイカは自己紹介をする。


「……」


 拓也は声を出せないため、レイカの瞳を見てお辞儀だけをする。


「あなたはこの勝負に勝ちたい?」

「……」


 拓也はレイカの瞳を見て力強くうなずいた。


「あなたの大切な者を失っても勝ちたい?」

「……」


 拓也は迷いなくレイカの瞳を見てうなずく。


「それじゃあ勝てる可能性を上げる」


『プレイヤー月影拓也のルールが変更されます』


「?」


 突然メッセージが流れる。


『プレイヤー月影拓也のライフは呼び札の枚数になり、カードを引く際は呼び札から引かれます』


「ぐひ!?」


 オックも驚いた表情を見せる。


「それじゃあ、見守っているからがんばってね」


 レイカは言葉をかわし終えると僕の後ろ側に移動して座っていた。


 呼び札92、手札8、


 破滅と勝利の女神レイカ

 ペナルティ、ゲーム開始時、このカードが手札にない場合、ゲームに敗北する。


 ゲーム開始時、ライフが呼び札になり、初期手札を8枚になるように呼び札からカードを引く。

 

 このカードはプレイヤーのルールに介入することができる。このカードは効果の影響を受けない。

 

「……?」


 拓也はカードが手札があり驚く。





 






 

 


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