第19話 乱入とペナルティ
真矢side
(かなりヤバイカードだけど何とか行けるはず)
「ぐひひ、さてと保険をかけてこのカードを使おう」
オックは笑みを浮かべてカードをプレイする。
山札4、ダメージ82、手札8、捨て札6
オーク超再生化、このカードは山札5枚以下の場合にしか使用できない。ダメージ置き場のカードを捨て札におく。その後、捨て札におかれている。名称オークのカードを山札に戻す。
「え?」
真矢はカードの効果を見て絶望的な表情になる。
オック、山札89、手札7、捨て札0
「ぐひひひ、これで安心して倒せるな」
よだれををたらしながら笑みを浮かべる。
(っく、負けか)
真矢は悔しそうな表情をする。
「ぐひひ、ゲームを中断して制限時間まで真矢ちゃんと遊ぼうかな」
『ゲームの進行が中断されます』
「え?」
真矢は良くわからない状況になり戸惑った表情を見せる。
「何?」
突然オークに真矢の身体を捕まれる。
「ぐひひ、さあて制限時間いっぱいまで何しようかな」
オックはよだれをたらしながら近づいて来る。
「っく」
抵真矢は離れようとするがびくともしない。
(ごめん、たくちゃん、紗矢ちゃん、お姉ちゃんは守れないみたい)
絶望した表情になりながら真矢は震える。
『警告、警告、プレイヤーが乱入しました』
「!?」
メッセージの声が流れて真矢は驚く。
「ぐぬ?誰だ?邪魔するやつは!!」
『乱入したため、プレイヤー
「え?」
真矢はその場から消えて男子がその場に表れた。
「貴様、良くもぐぬの楽しみを邪魔した」
殺意を男子に向ける。
『乱入妨害によりプレイヤー月影拓也には神のルールに基づきペナルティを与えます』
「え?」
首筋に何か紋章のような何かが浮かんで来る。
「……!?」
拓也は突然、声を出せなくなる。
「ぐひひ、ペナルティは戦いが終わった後も永続だからな」
オックは説明をし始める。
「声を出せないということはぐぬにサンドバッグにされに来たようなものだな」
笑みを浮かべて拓也を見る。
カードにおいて声を出してプレイする動作が必要なため声を出せないことは戦えないことを意味する。
ちなみにカードをさわってプレイすることは出来るが声に出してプレイするよりラグ時間差があるため戦いにおいては不利になる。
『戦闘準備(バトルプレパレーション)に入ります』
「ちなみにこの戦いが終わった後も永続的に声は出せないからな」
オックは拓也に言う。
(別に声は失っても良い)
拓也は真剣な表情でオックを見る。
『メインか2ドローどちらを選択しますか?』
「……」
拓也はメインに触れる。
『
山札0、手札1
「ぶひひひひ、やられに来ただけか」
オックは山札と手札を見て笑い始める。
「次のオートドローで終わるね」
オックは何もせず拓也を見る。
「……」
拓也は無言でオックを見る。
「それじゃあ君がカード化するまで時間をカウントして上げる」
オックはゆっくりと時間を言う
「5(表情が変わらないな)」
「4(絶望な表情も見せないのが腹が立つな)」
「3(なんでこいつは余裕な表情をしてるんだ、)」
「2(ペナルティをくらったのに凹んだ様子もない)」
「1(さあ、終わりだ)」
『オートドロー』
『プレイヤー月影拓也は山札からカードを引けなかった……ため敗北せず戦闘開始されます』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます