第16話 違和感
真矢side
「……?」
真矢は扉に入って行った男子を待つが戻って来る気配もなくメッセージが表示される。
『対戦相手の能力が公開されました』
「?」
突然新たなメッセージが出始める。
『プレイヤー、オック、山札96、特殊スキル、魔法の効果によって山札が0になる場合、敗北にならず全回復する』
「……」
真矢は表示されたメッセージを見て男子が敗北したのを理解した。
(回りの男子がざわついている)
真矢は他の生徒を見渡す。
(リーダーポジションの男子がやられたからね)
真矢は生徒の表情を観察する。
(ざわついてるけど、逃げ腰にならず戦いには行くみたいだね)
様子を見てると他の男子が扉を開いて戦いに行く。
(男子は積極的に行ってるね)
そして、5人、6人と入って行った。
『プレイヤー、オック山札10枚』
(確実に仕留められそうな状態になった)
回りを見ると誰がとどめをさすか話し始めている。
「お姉ちゃん」
紗矢が声をかける。
「どうしたの紗矢ちゃん?」
真矢は笑顔で紗矢を見る。
「……お兄ちゃんが」
紗矢ちゃんは落ち込んだ表情を見せる。
「はい、はい」
真矢は拓也のいる場所にむかう。
「たくちゃん、大丈夫?」
真矢は拓也に声をかける。
「ああ、大丈夫だよ」
拓也は作り笑顔で言う。
「何をやっているの?」
真矢は拓也はカードを床に広げていた。
「え?何ってパックを開けてカードを分けたり調べているよ」
拓也は笑顔で言う。
「たくちゃんは何もしないで待ってて大丈夫だよ」
真矢は笑顔で拓也に声をかける。
「ごめん、何かしてないと落ち着かないから出来ることはやりたい」
拓也は言う。
「たくちゃん、やらなくてもそろ!?」
扉の回りが大きくざわつきが聞こえた。
「何だろう?」
真矢はざわつきに違和感を感じた。
「……」
拓也も扉に複雑な表情で視線を向ける。
(たくちゃんも大きな違和感を感じてるみたいね)
真矢は拓也の表情を見る。
「ちょっと見て来るね」
真矢は扉に集まってざわついている生徒を見る。
「
生徒会会計のまなに声をかける。
「あ、真矢ちゃん」
真菜は声をかけられ笑顔を見せる。
「一気に騒がしくなったけどどうしたの?」
真菜の瞳を見る。
「新しいメッセージが表示されたんだ」
真菜は言う。
「……」
真矢は扉の前にあるメッセージを確認しに行く。
『プレイヤー、オックの能力が公開され、ルール変更されます』
「……」
真矢はメッセージを見て行く。
魔法によるダメージで0になった場合敗北せずダメージが回復する。
プレイヤーの性別が男の場合、オックは山札が0枚になっても敗北せず山札が30枚まで回復する。
オックの情報や能力が公開されたので戦える挑戦人数が3人までになり、制限時間が短くなります。
(っく)
真矢はメッセージを見て怖い表情になりメッセージ部分に大きく残り時間を見ると残り58分と表示されていた。
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