第13話 戦力外の為、待機します。

 月影拓也side

 初期デッキ1枚、初期手札1枚と鑑定師の男に言われて拓也は体育館の端っこで落ち込んでいた。


(真矢ちゃん、紗矢ちゃんを守れないのは悲しいな)


「たくちゃん!」


 真矢は不機嫌な表情で拓也に声をかける。


「真矢ちゃん、どうしたの?」


 拓也は真矢が不機嫌な様子を見て身構える。


「何で自分と紗矢ちゃんから離れたの?」


 真矢は拓也の瞳を見る。


「そ、それは」


 拓也は真矢の目をそらす。


「……たくちゃん、鑑定結果は仕方ないことだよ」


 真矢は優しい表情で言う。


「……」


 拓也は下をむく。


「たくちゃんにもやることはあるよ」


 真矢は真剣な表情になる。


「……」


 拓也は真矢の目を見返す。


「自分と紗矢ちゃんだけだと戦い方がわからないからたくちゃんのアドバイスは欲しいかな」


 真矢は拓也に優しく言う。


「……うん、わかった」


 拓也は笑顔で言う。


「さて、それじゃあどうするか考えよう」


 真矢、紗矢、拓也はカード渡す商人のところに行きカードが入っているパックを受け取った。


「カードを開ける際に気をつけて欲しいことがある」


 商人は3人に声をかける。


「何かあるんですか?」


 拓也が反応する。


「持てるカード枚数がプレイヤーによって決まっているから気をつけて欲しい」


 商人は言う。


「そうなんですね」


 拓也はうなずく。


「持てる枚数を表示するね」


 商人は言う。


「お願いします」


 3人の持てる枚数を表示された。


 真矢90、紗矢80、拓也、???/5


「?」


 商人は不思議そうな表情をする。


「どうしました?」


 拓也は商人に声をかける。


「拓也君の数字が表示されないんだよね」


 商人は不思議そうに言う。


「……」


 拓也はへこんで落ちこんだ表情を見せる。


「たくちゃん、気にしないで行こう」


 真矢は手をつなぎどこかへ行く。





真矢side

(これでたくちゃんには危ないことはしたり命の危険がなくなったから良かった)


 真矢は安心した表情を見せる。


紗矢side

(お兄ちゃんを守る為にがんばらないと)


 紗矢は真剣な表情になり考える。



 




 






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