第2話 教室には誰もおらず体育館が何やら騒がしい中、様子見ていると突然後ろに……

 拓也は中学校に入り僕の教室を開けた。


「……あれ?いない?」


 教室には生徒は誰もいなかった。


「……」


時間を拓也は確認する。


(確か1時間目が終わって休み時間なはずだよな)


拓也は考えていると何かざわつきが聞こえた。


(うん?ざわつき?どこだろう?)


拓也は教室を出て歩き始める。





(体育館でざわついているな)


 体育館の入り口まで拓也は近づきドアの隙間から覗きこむ。


「……」


 生徒が全員集まっている感じでざわついている。


「……?」


 覗きこむとざわつきがなくなり体育館にいる生徒の空気が変わった。


(何があったんだ?)


 拓也はしばらく様子見ると。


「ねえねえ、覗きはだめだよ」

「!?」


 耳元で囁くように女性の声が聞こえ反射的に聞こえた方向に拓也は振り向いた。


「あらあら、ごめんね。驚かせて」

「……」


 振り向いたら赤いドレスを着て髪が綺麗な金髪でたりサングラスをしている大人の女性が笑顔を僕に向けて立っていた。


「あらあら、君、私好みで可愛らしくて、すごく美味しそうだね」


呆けた笑みで拓也の瞳を覗きこんでいく。


「!!」


 拓也は反射的にびくっとなり後ろに引こうとする。


(いつの間にいたんだ?)

「あらあら、逃げたらだめだよ」

「!?」


 気づいたら赤いドレスの女性に腕を掴まれて口が触れる部分まで顔が近づいてきた。


「あらあら」


 女性は拓也の瞳を覗きこんでいった。


「……」


 拓也は離れようとするが力が抜けていくような感覚と女性の瞳をサングラス越しから見ようとする。


「あら、ごめんね。マナー違反だね」

「!?」

 女性のサングラスが突然消えた。


「……」


 拓也は女性の瞳を見ると左がブルーと右の瞳はイエローと綺麗な瞳である。


(オッドアイ?瞳の色が違うなんて珍しいな)


 女性の瞳の色が違うのと拓也は珍しさもあり覗き込んでいく。


「……綺麗な瞳だ」


 拓也は瞳を覗き見ながら女性の近くで言葉を出す。


「あらあら、ありがとう」

「!?」


 口に出した言葉に拓也は気付き恥ずかしさで顔を赤くして女性の目線をそらす。


「可愛らしい反応で私好みでとても美味しそうね」


 女性は呆けた笑みで拓也を見る。


「……?」


 拓也は気付いたら女性から距離が離れていた。


(真矢ちゃん、紗矢ちゃんにも同じこと言われたな)


 拓也の見た目は中学2年ではあるが幼く見えがちであり身長が低いのもあって個人的にコンプレックスだと感じている。


「あらあら、私の前で他の女のことを考えるのはだめだよ」


「え!?」


 突然耳元から声が聞こえて後ろから手を掛けられて抱きつかれる。


(いつの間に後ろに?)


 視界にいた女性が後ろにいたことに拓也は驚いた表情を見せる。


「拓也君は抱き心地いいね」

「え!?」


 拓也は突然名前を呼ばれて驚いた表情を見せる。


(何で僕の名前を知ってるの?)

「何で僕の名前を知ってるの?」

「!?」


 女性は拓也が思ったことをそのまま言葉に出されて反射的に離れようとするが引き剥がすことができず。


「あらあら、逃げちゃだめだよ」

「……」


 女性は拓也に耳元でささやくように話をする。


「真矢ちゃん、紗矢ちゃんって誰かな?あなたの彼女かな?」


 女性は冷たい声で耳元で拓也に言う。


(心を読まれてる)

「心を読まれてる」

「!?」


 女性はまた、拓也の考えていることを言葉にする。


「ねえねえ、真矢ちゃん、紗矢ちゃんとはどんな関係かな?」


 女性は拓也に甘く優しい声で言う。


「真矢ちゃんと紗矢ちゃんは僕のお姉ちゃんであり守るべき家族だよ」


 迷いのない静かで力強い声で答える。


「あらあら、妬けちゃう関係ね」

「!?」


 抱きつかれた手が離れて拓也は女性を見る。


「それじゃあ。拓也君にはお会いした記念にこれをあげるね」


 女性はトランプぐらいのカードを1枚を渡してきた。


「……」


拓也は渡されたカードを確認する。


「……サングラス?」


 渡されたカードはサングラスが写っていた。


「また、会いましょう」


 女性の声だけが聞こえた。


「……いない?」


 気づいたら拓也の目の前にいた女性は消えていた。



 

 




 




 








 


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