第4章 祝・常任優等国選出
数日後、再び世界中のモニタと言うモニタ、スクリーンと言うスクリーンに一斉にダイアナ妃が現れてこう言った。
「AIによる全人類の感情読み取り調査の結果、幸福を感じている人がより多く住んでいる国は非・民主主義の国でした。逆に民主主義の国では不幸と感じている人が、非・民主主義の国よりも圧倒的に多いことが分かりました。
― 全人類国民調査結果 ―
『民主主義の国 幸福あるいはどちらかと言えば幸福 653,364,311人
/不幸あるいはどちらかと言えば不幸 1,748,365,586人』
『非・民主主義の国 幸福あるいはどちらかと言えば幸福 4,382,653,236人
/不幸あるいはどちらかと言えば不幸 921,224,325人』
私たちは直接民主主義をモットーとしていますので、多数の人が幸福となる政治体制を支持します。従って、私たちは国連含め、地球のすべての国を非・民主主義体制で治めます」
直接民主主義により非・民主主義国家となった日本は、世界の中でも模範的な優等国だった。宇宙人政府トップの独裁的指示を常に100%守るので、宇宙人政府により、国連の『常任優等国』に真っ先に非・民主主義的に選出された。
国連の懸案は言うまでも無く、依然、脱・炭素化社会の実現だった。脱・炭素化社会化会議が日本を議長国として開催され、『常任優等国』日本は進んで厳しい数値目標を自らに課した。
「我が国は五年以内に完全脱・炭素化を実現します」
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