第2章 宇宙人はダイアナ妃そっくり

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 ある日、世界中のモニタと言うモニタ、スクリーンと言うスクリーンに一斉に次の質問文が浮かび上がった。ありとあらゆる言語で。皆の手元のスマホにも、職場のパソコンにも、各家庭のテレビにも、そしてカフェや駅前や野球場の大型ビジョンにも。


「あなたの一番好きな有名人は誰ですか?」


 数日後、今度は世界中のモニタと言うモニタ、スクリーンと言うスクリーンに一斉にダイアナ妃が現れてこう言った。

「私たちは宇宙人です。遠い星から地球を征服に来ました」

― 何ふざけてんだよ。冗談やめてくれえ。

という怒りの反応もあれば、

― なんか良く聞くフレーズだね? ホント宇宙人?

という冷静なコメもあった。どっちかと言うとこっちが多かった。ダイアナ妃の人気のせいかもしれない。

― ダイアナ妃素敵!

― I loveダイアナ!

実際こういうレスが目立っていた。

― ダイアナ妃は宇宙人だったんだ。

と納得した人も少なくなかったらしい。

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