第7話 <間話>神様というもの
日本人は身近なものに神を見出し祭り立てる習性があるらしい。そのため、日本には神様が多く、各々が得意な仕事を行っている。神様の力は信仰により強くなる。つまり神様にとってどれだけ参拝される神社に祭られるかや知名度などが重要ということだ。自分より下のトイレの神様がある歌手によって知名度をあげたことを妬む神も続出したとか。日本で1番偉いのは天照大御神という伊勢神宮に祭られるすべての願いを聞きとどける神様と言われているが、この神様には叶えられないものはないということはないらしい。私の目の前にいる神様は下っ端も下っ端で祀られたり崇められたりしたことはなく力もあまりない。だから、死ぬ間際の人の前に現れ、寿命をもらうことで願いを叶えているそうだ。それを人は死神というのだ。でも、私は死神が好きだ。お母さんが好きだったアニメに死神が出てくるからだ。それは主人公ゾウのお父さんの前に死神が現れて7日後に迎えに来るというものでその7日間をどうやって生きるかを考えさせられるアニメだった。
音はなく映像だけなものだったが子供ながらに切なく悲しい気持ちになって涙したのを覚えている。隣でお母さんも泣いていた。それでもこれが好きなのだといった。だから私もこれが好きなのだと思った。きっとあれからずっと神様の中で1番好きなのは死神なのだ。
だから死神と言われると言っていたライトに不信感を抱かなかったのだろうと思う。
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