第8話 雨の日が嫌いだからって社会人になれないとか言うな

 実際に言われたんですよ。これ。


「雨の日が嫌い、なんて言っている奴は、社会人になんかなれない」


 って。

 なれてますけどなにか? "(-""-)"


 いやもう、ほんとくだらねぇなぁ、って思います。


 なんだい? それじゃあ社会人ってやつぁ、自分の「嫌い」を全部我慢しなくちゃいけねぇってことかい?


 ってね。

 今なら言えるけど、大学卒業したての、まだまだガキだったわたしには、何にも言い返せなくてね。

 絶対におかしなこと言われてる、っていうのだけは分かったけどさ。


 まぁ、結局辞めたんですけどね、その会社。研修期間中に(笑)

 おまけに2~3年後には、その会社無くなってましたよ。ふん、ざまぁみろ。

 研修期間中も給与は出るって言ってたのに、結局1円も支払われなかったな。交通費すら。

 まぁいいけど、別に。


 その他にも、納得できない事、たくさんありましたね、たった数日間の研修の間に。


 例えば、ルールを1つ破らないと絶対に解けない問題があったのですよ。

 その問題。


 できても、怒られる。そりゃ、ルールを破ったんだからねぇ。

 できなくても怒られる。そりゃ、できなかったんだからねぇ。

 結局、どっちも怒られるんです。


 今考えると、昔の研修なんてそんなんばっかりだったのかな。そんな、しょーもない研修ばっかり。

 それで、世の中の理不尽さを、最初にガツンと叩き込んでやろう! 的な感じ?


 ふっるー。

 ほんと、しょーもな。


 叩きこまれんでも、世の中の理不尽さくらい、そのうち嫌でも分かるんだからさ。

 わざわざ研修ですることじゃないだろうよ。

 もっと有意義な研修せぇよ。

 だから潰れんだよ!

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