第14話 他人の母(もの)

真里亜と連絡を取らなくなったあと、

僕は夜中に目を覚ますことが多くなって行った。


隣には愛しくてたまらない。目に入れても痛くない來夢。頭を撫でて匂いを嗅いで安心しようとするが。何かが埋まらない。



首が…胸が…腕が…足が……

真里亜の手を、爪を、唇を…歯を…求めていた。


でもその想いを…欲を…振りほどこうともがき苦しんでいた。


いくら愛されたくても、いくら抱きしめて欲しくても、優しく撫でて欲しくても…

真里亜は…あの人は…翔の母親であって僕の親では無い…。一にも二にも翔の母親もの


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