第7話 寂しくて
店で仕事してる時、僕が困っていると真っ先に來夢が気付く。
そして話しかけてきて助言してくれる。
でも徐々に來夢が居ない時に抜け殻のようになる事が増えた。
何故か分からないが体が動かない。
來夢の休みの日は家に帰れないこともあった。
──────來夢が休みのある日。
そんな話を聞きつけた來夢が閉店後、店に来た。
レジ締めをして、金庫計算して、それだけで疲れ果ててしまってレジ内に置いたイスに座ってボーッと店内を見てた。
すると、店が開く音がしたので、
「もう閉めちゃいましたー」と言うと、
私服姿の來夢が来た。
「……。」
姿を見た瞬間涙が溢れて止まらなかった。
それを見て來夢は僕のそばに来て僕を包み込んだ。
「もうちょっとで卒業だから。卒業したらずっと一緒にいてあげる。寂しい想いさせてごめんね。」
僕は初めて來夢の胸で泣いた。
來夢は僕の頭を撫でながら、
「寂しい思いさせてごめんね。」と言う。
僕は少し離れて、
「違う。來夢は悪くない。俺が…気付いたらお前なしじゃ何も出来なくなってた。俺の方こそごめん。」と話すと、
來夢は僕を引き寄せてキスした。
「私も寂しい。あなたと居ない時間は辛い…。…何度も学校辞めたいって思った。けど、稜太が迎えに来てくれたり、家まで送ってくれたり。それが嬉しかった。だから耐えれたの。もう少し我慢しよ?そうしたらずっと一緒に居れるから。」
僕は15も下の女子高生に宥められていた。
それから少しして來夢が居ない日も頑張れるようになって来た。
でも少しづつ安定するとまた僕らを割くような事が来た。
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