(無料で宣伝する)X(旧Twitter)を活用する。その2

(ご注意事項は「(無料で宣伝する)X(旧Twitter)を活用する。その1」と同じです)


 宣伝について基本的なことを確認しておきますが、

【人間は自分の興味のあることしかじっくり目を通したり耳を傾けたりしません】

 これは必ず前提としていなければいけません。

 世の中の広告宣伝、企業のみなさんが好感度の高いタレントを起用し、魅力的なキャッチコピーを考案し、耳に馴染みやすいテーマ曲を作曲し、TVやラジオの広告枠、駅前の目につきやすい広告掲載場所を確保し……大枚はたいてなんどもなんどもなんどもなんども広告するのは、「興味のあることしかじっくり向き合わない人々の興味を喚起し、それが無理でも回数でもって印象づけよう」としているからです。


 対して、我々の使える手は言葉と、Xしかありません。

(場合によってはイメージイラストも使えるかも知れません)


 ただし悲観することはありません。仮に最終的な野望は大ベストセラー作家だったとしても、いまの我々は「文学フリマで自分の作品を手売りする同人作家」です。

 世界の人々に宣伝を届け、何万、何億個の新商品を買って貰う必要はないわけです。

 世界の何処かにいる「あなたの作品を楽しんでくれる人」に届けば良い。


 文学フリマを訪れる方々の何割かはXの宣伝に注目してくれていますから、ゼロから需要を発掘したり、ライバル企業の先行商品の需要を奪って買って貰わないといけない世の企業宣伝よりは「最低限の注目度はあります」。


『イベント前の宣伝で、Xのポストを投稿する』


 すでに頑張って投稿している方もおおいと思います。

 自分のアカウントだけ見てると、自分の宣伝で埋まってるように見えますが、大丈夫です(?)ほかの方の目にはほとんど留まっていません。

(´;ω;`)

 なので、頻繁にポストを再投稿します。繰り返しリポストしてもいいです。

 毎回、文案を考えてるとネタが尽きますが、大丈夫です(??)前の宣伝文なんかだれも覚えていません

(´;ω;`)

 さすがに集中的に再投稿(リポスト)している期間に、同じものを放流し続けると目に入れてもらえなくなりますから(※)、2~3パターン用意して順繰りに再放送します。

(※人間の五感はとてもうまくできていて「不要だと思うものを認識しない能力」が発達しています。目が滑る、という状況ですね)


 まあ、ぶっちゃけ宣伝なんて「読む気になってくれている人に届かなければ意味なし」です。

 しかも『読む気』だって「ちらっと見て」さらに見たいか、自分向きじゃないか判定する人、「どの宣伝もしっかり読んで」確認したい人レベルはさまざま。


 ポストを書く方針は、「ちらっと見て」自分の興味の対象かそれ以外かを判定する人に合わせます。


 「その1」で提示したように、ポストの前後、詳細のクリック、ポストに貼ったリンクのクリックをしてくれる人は少数なので、なるべくひとつのポストで情報が完結するようにしておきます。

 一見いちげんさんがリンクをクリックして1000字の情報を読んでくれるのを期待しない。


【ぱっと見て、ちらっと読んで、『あ、これは詳しく見る』用にキープしよう】

 と、思って貰う。

 我々だってそうです。

 もともと好きな作者なら別ですが、ポストをちらっと見て、1~10秒程度の時間をかけて読み、捨て情報か、キープかを判断してるでしょう?


 となると、本の題名やブース番号、イベントの最低限度の情報、リンクなどを除けば、本の情報は50~80文字が限度でしょう。

 Xは課金すればひとつのポストの文字数を増やせますが、そもそもポストの詳細を確認してくれる人が少ないわけです。Xへの課金が無駄だとは思いませんが(ほかにも特典はあるようですし)140字が限度のひとつのポストになんの情報を詰め込むかを検討した方が、ひとまずは得策と言えます。


 あとは「短期間で驚きの効果が!」とか、期待するのはやめておきましょう。(でもたまにはなにかの弾みで本の宣伝ポストがプチバズることはあります。私は一度だけ経験あり)

 期待しすぎるのは精神衛生上よくないです。私なんかこの宣伝方法で7年くらいやってても「まあ7年前よりはイベントで本を買ってくれる方は増えたかな」この程度です。気持ちを切り替えて、一時創作のいいところは「流行り廃りがないところ」、そう言い張りましょう。

 ええ、いつだって旬なのです。


 一時創作、少なくとも自分がこの世からいなくなるまでは続けられるコンテンツだと思えば、「このイベントに賭けなきゃ」って気持ちは減りますよね。

 そのためにも、資金回収しないと立ちいかないくらいお金を突っ込むのは持続可能性の観点から、危険なので推奨されません。


 ということで、次はポストになんの情報を詰め込むのか、検討します。

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