文学フリマで一次創作同人誌を頒布する。……宣伝、どうする?
宮田秩早
(無料で宣伝する)千里の道も一歩から。
【ご注意】
無料で宣伝、と言っても、自分の作業時間は必要です。
つまり、自分の労働コスト、時給分は絶対的にかかります。
単に「自分で自分に時給や成果報酬は払わない」ことが多いので、不可視化されているだけですね。なので、厳密には「無料」ではありません。悪しからずご了承ください。
【ご注意2】
サークルには向き不向きがありますので、すべての方に適用できる手法というわけではありません。忙しくてこんな手間はかける時間がない、という方もおおいと思います。また、即効性のある宣伝というわけでもありません。『千里の道も一歩から』です。
『文学フリマ公式のwebカタログを整備する』
文学フリマ、私は京都・大阪・広島・東京・福岡・岩手の会場に出展経験ががあります。(現在開催されていない金沢も出展経験あります)各会場、いろいろと特色を打ち出していますが、基本的なイベント内容はおなじです。
①申し込み時にじぶんのジャンルを申請する選択肢がある。
純文学・大衆小説・幻想ファンタジー・評論・ノンフィクション・短歌俳句……等々。
②出展が決まれば、①で申請したジャンルに応じて会場の配置が決まる。
③webカタログがあり、サークルはそこにサークル概略、書影や書籍の内容を登録できる。また、webカタログはおおむね開催日の1ヶ月前に公開される。(公開前にカタログ登録作業は可能)
④文学フリマ各本部は、X(旧Twitter)にアカウントを持っていて、ホームページのほか、Xで広報活動を行っている。文学フリマ各本部は、参加者(出展者だけでない)推奨ハッシュタグでの宣伝活動を呼びかけることがある。
#文学フリマ
#文学フリマ○○(○○には各会場名「東京」「大阪」などが入る)
#文学フリマで買った本
#文学フリマで気になる本
など
⑤イベント当日、各会場には「見本誌コーナー」が設置され、サークルは3種類まで見本誌を置ける。
共通要素としてはこんな感じでしょうか。
基本要素がおなじでも、会場の雰囲気はかなり違います。
たとえば、文フリ岩手会場の人の流れは、「意中の本を手に入れたあとは見本誌コーナーを含めてじっくり会場を見て回る」方が多いように感じられます。逆に東京会場はとても広くて見本誌コーナーを大活用しても絶対、全部は見きれません。
東京会場では私、いつもサークル参加しながら買い回りするんですが、カタログで事前チェックして2時間ブースを売り子さんに任せて20カ所回るので限界でした。
(人混みでなかなか前へ進めない、会場MAPを持っててもブースの配置を見失う、ご挨拶でちょっと会話をするなどで時間がかかるため)
ここで重要な単語が出てきました。
そうです、カタログ登録です。
小規模会場ならまだ「会場を一巡りざっと見回ってくれる」勢はたくさんいらっしゃいますが、東京(と近年は大阪)は難しい。文学フリマは出展者も「欲しい本買い回り勢」になりうるわけですが、自分のブースを長時間留守にできないため、事前の情報収集だけがたよりになってきます。
【webカタログ登録して、効果ある?】
目に見えての効果は分かりません。
webカタログ登録は結構面倒くさいため、自分の労力に見合った効果が得られるか、懐疑的にもなりますし、実際の宣伝効果の手応えも感じにくいため、カタログ登録を「必要な作業」だと思っていて、毎回やっている慣れた人でないとモチベーションが湧かないと思いますが、登録によるマイナスの効果もないと思えばやっといて損はないと言えましょう。また、SNSを利用した宣伝にWebカタログは使えます。
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