第20話 5人目の客

 美奈子は6・6の目を出し、唖然とした表情を浮かべた。周囲からは緊張感が漂い、彼女のミッションに注目が集まる中、主催者が爆弾解除キットを渡した。


 彼女は冷静さを保ちながら、爆弾解除キットを手に取り、手際よく操作を始めた。時折見せる不安そうな表情を抑えながらも、彼女の手元は確実に作業を進めていった。


 周囲からは緊張感が高まり、時間の刻が過ぎる中、美奈子は慎重にワイヤーをカットしていった。息を潜めるような静寂の中、彼女の手つきは正確さと冷静さを示していた。


 そして、最後の瞬間に迫った時、美奈子は決意を込めて最後のワイヤーをカットした。爆弾解除の成功が宣言され、周囲からは歓声と拍手が巻き起こった。


 美奈子は緊張から解放された表情を浮かべ、安堵の息をついた。彼女の冷静な対応と技術が、ミッションの成功に繋がった。


 22時

 西田の番だ。グシの半 (4,5)、(5,4) 高級食

「明日の朝が楽しみだ」

 雨が降り続いていたが、いつの間にかやんでいた。館内は静かで、雨音が屋根を叩く音が心地よく響いていた。


 丁

ピンゾロの丁 (1,1) 寝たら死ぬ

サンミチの丁 (1,3) (3,1) 誰かを殺さないと死ぬ

✔グイチの丁 (1,5)、(5,1) 綱渡りミッション

✔ニゾロの丁 (2,2) 危険生物と戦わないと死ぬ

シニの丁 (2,4)、(4,2) ロシアンルーレット

ニロクの丁 (2,6)、(6,2) 拷問

✔サンゾロの丁 (3,3) 1食抜き

グサンの丁 (3,5)、(5,3) 殺人鬼の潜む島に一晩

シゾロの丁 (4,4) 怪物の住む森に1日

シロクの丁 (4,6)、(6,4) 強盗ミッション

ゴゾロの丁 (5,5) 謎を解かないと死ぬ

✔ロクゾロの丁(6,6) 爆弾解除ミッション


✔イチニの半 (1,2)、(2,1) 武器入手

✔ヨイチの半 (1,4)、(4,1) 回復薬入手

イチロクの半 (1,6)、(6,1) 半日デスゲーム中断

✔サニの半 (2,3)、(3,2) 防具ゲット

グニの半 (2,5)、(5,2) 美女とエッチ

✔シソウの半 (3,4)、(4,3) 1万ゲット

✔サブロクの半 (3,6)、(6,3) 願いを叶えるゲーム

✔グシの半 (4,5)、(5,4) 高級食

✔ゴロクの半 (5,6) 魔法の駒の在り処を示した地図


 卍の館の屋根裏には5人目の客がおり、主催者とサイコロゲームをしていた。この客は謎めいた雰囲気を漂わせ、卍の館の秘密に深く関わっているようだった。朝倉たちがプレイしてるゲームとは違う。出た目が多い方が攻撃が出来る。


 主催者は客に向かって笑顔でサイコロを振り、次々と出た目に応じてゲームを進めていった。客は冷静な表情でサイコロを振り返し、主催者との対局を楽しんでいるようだった。


 屋根裏からはサイコロの音が響き渡り、卍の館全体が静寂に包まれていた。客と主催者の緊張感と興奮が部屋を満たし、何か大きな出来事が迫っているような予感が漂っていた。

 

 客⚁VS主催者⚄


 主催者は駒を5つ進めた。『館を爆破』


 葵は疲れた表情で部屋を歩き回り、卍の館での出来事を思い返していた。彼女は突然の豹変に驚き、荒井の行動に疑問を抱いていた。


 その時、突然、館内に電子音が鳴り響いた。葵は驚いて振り返ると、部屋の隅に置かれたテーブルの下に爆弾が仕掛けられているのを見つけた。


 急いで行動に移し、葵は緊張しながら爆弾解除キットを手に取った。彼女は慌てずに冷静さを保ちながら、解除作業を開始した。時間が迫る中、葵は巧みな手つきでワイヤーをカットし、爆弾を解除していった。


 最後の瞬間、カウントダウンが0に近づく中、葵は最後のワイヤーを切った。爆弾のタイマーが止まり、危機は回避された。


 葵は一息つき、背筋がほぐれるのを感じた。しかし、まだ謎は解けず、彼女は卍の館で起きた出来事について調査を続けることを決意した。


 

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