冒険者〜diece〜 横溝、10万

第18話 爆弾解除ミッション

　かつて卍の館で起きた事件は、荒井の過ちがきっかけとなっていた。彼はかつて、卍の館での警備を担当していたが、ある日、重要な任務を怠り、それが事件の引き金となった。

　荒井はその過ちに責任を感じ、自責の念に駆られていた。事件が起きた際には、彼の不手際が事件の悪化に繋がった可能性があり、それが彼の心に深い傷を残していた。

　事件後も荒井は自らを責め続け、その影響で心に闇を抱えていた。そのため、雷雨の中での彼の行動や言動は、過去のトラウマと自責の念が重なって表れたものだった。

　丁

ピンゾロの丁 (1,1)　寝たら死ぬ

サンミチの丁　(1,3)　(3,1)　誰かを殺さないと死ぬ

グイチの丁 (1,5)、(5,1)　レイプしないと死ぬ

✔ニゾロの丁 (2,2)　危険生物と戦わないと死ぬ

シニの丁 (2,4)、(4,2)　ロシアンルーレット

ニロクの丁 (2,6)、(6,2)　拷問

✔サンゾロの丁 (3,3)　1食抜き

グサンの丁 (3,5)、(5,3)　殺人鬼の潜む島に一晩

シゾロの丁 (4,4)　怪物の住む森に1日

シロクの丁 (4,6)、(6,4)　強盗ミッション

ゴゾロの丁 (5,5)　謎を解かないと死ぬ

ロクゾロの丁(6,6)　爆弾解除ミッション

半

✔イチニの半 (1,2)、(2,1)　武器入手

✔ヨイチの半 (1,4)、(4,1)　回復薬入手

イチロクの半 (1,6)、(6,1)　半日デスゲーム中断

✔サニの半 (2,3)、(3,2)　防具ゲット

グニの半 (2,5)、(5,2)　美女とエッチ

✔シソウの半 (3,4)、(4,3)　1万ゲット

✔サブロクの半 (3,6)、(6,3)　願いを叶えるゲーム

✔グシの半 (4,5)、(5,4)　高級食

✔ゴロクの半 (5,6)　魔法の駒の在り処を示した地図

　20時、ゲーム再スタート。次は朝倉の番だ。

　朝倉はサイコロの目を見て唖然とした。6・6。これは彼にとってまさに命運を握る瞬間だった。爆弾解除ミッションが始まった。

　周囲の空気が一瞬にして緊迫感に包まれた。朝倉は冷静さを保ちながら、次の行動を考え始めた。彼の手が少しだけ震えていたが、決意を固めると同時に動き出した。

「大丈夫です、私に任せてください」と朝倉は周囲に宣言した。彼の言葉には自信と覚悟が感じられた。周囲の仲間たちも彼に信頼を寄せ、協力していくことを約束した。

　主催者は冷静な表情で爆弾のタイマーをセットし始めた。周囲は緊張の中、彼の手つきを見守っていた。タイマーの数字がカウントダウンを始めると、部屋の空気が一層重くなった。

「3分で爆発だ」と主催者が冷たく告げると、その言葉が部屋に響く。参加者たちは驚きと恐怖を隠せない表情を浮かべた。

　朝倉は冷静さを保ちながら、緊急の対応を考え始めた。彼の目はタイマーに注がれ、残り時間を確認していた。

　部屋の中では息が詰まるような緊張感が漂っていた。タイマーの数字が一つずつ減っていく度に、参加者たちの心臓の鼓動が速まった。

　タイマーが残り2分を切り、部屋の緊張感は最高潮に達していた。朝倉は周囲の動きを見ながら、どうやって爆弾を解除するかを考えていた。

突然、彼の目に一つの可能性が浮かんだ。机の上にある引き出しを開けると、そこには小さな箱が置かれていた。朝倉はそれが爆弾解除キットであることに気付き、決断を下した。

「みんな、待ってろ！」朝倉は声を張り上げ、キットを手に取った。彼は瞬時にキットの使い方を理解し、爆弾解除作業に取り掛かった。慎重に爆弾に近づいた。時折、爆弾のカウントダウンの音が聞こえる中、彼は冷静さを保ちながら作業を進めていった。

　彼の手元にはワイヤーが交錯する複雑な構造が広がっていた。しかし、朝倉はその構造に慣れており、迅速かつ正確に手順を踏んでいく。

　周囲の仲間たちは息を潜めて彼の作業を見守った。彼らの命運が朝倉の手に委ねられている状況だったが、彼らは彼の技術と冷静さを信じていた。

　時間が過ぎるにつれて、朝倉の手つきはますます確実になっていった。彼の汗が額から滴り落ちる中、爆弾の解除作業が進んでいく。

周囲の参加者たちは彼の作業を見守りながら、祈るように息を潜めた。時計の秒針が激しく動く中、朝倉の手つきは迅速で確かだった。

「1分半です」と主催者が再び宣告すると、部屋の空気が更に重くなった。時間が迫っていることを実感し、参加者たちは一層焦りを感じていた。

　最後の瞬間、爆弾のカウントダウンが速くなり、緊張感がピークに達した。しかし、朝倉は最後のワイヤーを断ち切り、爆弾を無力化させることに成功した。

「あと30秒！」主催者の声が響く。朝倉はキットを駆使し、最後のワイヤーをカットした瞬間、部屋に一斉の歓声が響き渡った。

　周囲からは歓喜の声が上がり、朝倉もほっとした表情を見せた。彼の冷静な判断と的確な行動が危機を乗り越えたのだ。

爆弾解除に成功した朝倉は、深呼吸をして安堵の表情を浮かべた。参加者たちは彼に感謝の言葉を送り、一同は危機を乗り越えたことへの喜びを分かち合った。

　主催者は静かに息をつき、この危機を乗り越えた朝倉の冷静さと技術に感心した。彼の行動が命を救った瞬間だった。

「よくやった、朝倉！」と周囲から称賛の声が上がる中、彼は深い満足感と安堵感を抱えていた。彼の活躍によって、仲間たちは危機を脱することができたのだ。