第3話 ボスを撃破します。
まさか自身の武器が破壊されるとは思っていなかった
「お前、生きて帰れると思うなよ! この城にいる全兵力でお前を潰す!」
グオオオオオ! と
「……なぜだ? なぜ誰も来ない?」
雄叫びを上げたあと、しんと静まり返る王の間で、
「だから、さっき言っただろ。正面突破したって」
言葉の意味を理解できたのか、
「巨人族の戦士たちを全員倒してここへきたというのか? 精鋭を揃えていたというのに!」
「ま、そういうことだ」
「武器すら持っていないのにどうやって……はっ、お前は
はい残念。違います。純粋な物理攻撃です。
実はこれも自分自身に課した「
「魔法使いであれば、物理攻撃に弱いなぁ! 一撃でも食らったらお終いなんだろ!」
懲りずに
ぺちん。
俺が両手でその攻撃を払い
慌てて俺は
城の主はその一撃で、床や壁にぶつかる前に、黒い霧になって消滅した。
あっっぶねぇぇ!
情報を聞き出すことはできなかったけど、お城をぶっ壊さずには済んだ……ぞ。そう思いながら俺は天井を見上げた。
先ほど
ザアアアァァァ。
雨が降り始めた。俺も泣いた。
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