第28話 挑め、中間考査!! vol.2
テスト本番まで、土日をはさみ平日5日間。
来たる中間考査で好成績をおさめ、転生徒に対する評判を改善するためである。
アホな書き置きを残して
学業とはこれ、学生の本分。
意欲に燃える転生徒たちから、挙手とともに
「先生! この『場合の数』というのは、勇気がある場合ですか、それともない場合ですか! 場合によっては、ボクの解答が変わってきます! あと、聖剣の仕上がりも変わってきます!」
「勇気は1ミリも関係ないでケス! ッケケ、やり直し!」
「先生! うちの
「いったんお抹茶から離れるでケス! あと、100パーセント受賞はないでケス! ッケケ、やり直し!」
俺、
「先生! 『登場人物の心情』がさっぱり読みとれません! どうしたらいいですか!」
「さすが陰キャ属性、かける言葉もないでケス! ッケケ、やり直し!」
と、まあ初日こそこんな感じだったものの……。
水を得た魚のごとき
とりわけ
いわゆる、まるでスポンジが水分を吸収するような勢いで、試験範囲の知識をスイスイとその脳みそに取り入れていったのである。
おでこにはあいかわらず、ほの青い《勇》の紋章が浮かんでいるのだが。
さすがは勇者属性というべきか、
頑張りすぎて睡魔に襲われる場面も無きにしもあらずだったが、俺たち転生徒会はある種の手ごたえをもって、いよいよ第1学期中間考査へのぞむのだった。
――そう、この時点では誰ひとり、よもやあんな結果が待っていようとは知るよしもなかったのである!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます