第27話 モブ、あるいは悪魔の視点Ⅱ
「……というわけなんだ。い、
カーテンの閉め切られた、薄暗い高校生男子の自室。
壁際の本棚に飾られているのは、1冊の分厚い魔導書――。
先日の「いせこん」撮影帰りに突然手に入れたその魔導書に、
「い、
その問いかけに、まるで
『できるに決まってんだろ、
「じゃ、じゃあさ、その《悪魔
魔導書の表紙に浮かぶ
『そりゃお前、そういうことなら《忘れ
「……そ、そうか。うん、わかったよ」
ゴールデンウイーク明け初日から
転生徒会室のドアに耳を押しあてて聞いたところでは、どうやら
この好機を、みすみす逃したくはない。
「さあ、僕に、わ、忘れインプを
『よしきた、366ページ。いけ、忘れインプ――
魔導書から放たれる、黒い光を浴びて。
すると
勇者属性少女に恋したモブ少年が、そしておや、悪魔に変わって……。
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