第12話 (わけあって)選ばれし者たち
さて、決闘の立会人として、うっすらとでも存在感を示しておきたい俺――
そこには、
――心を入れかえた
弟子入りの条件は2つ。
サボらずきちんと通学すること。
そして、転生徒会にも加入すること。
なかば強引な入会勧告に、当初は不満げにブツクサ言わないでもない赤髪ヤンギャルだったが、なんだかんだで、転生徒会室にも顔を出すようになった。
「べっ、別に来たくて来てんじゃねーんだからなっ」
というほほ笑ましいツンデレぶりだが、口調は相変わらずのヤンギャルだ。
余談ながら、食堂のオネーさん、
まったく、大人ってのはよくわからん。
ともあれこうして、我ら転生徒会は第1期生全員の招集を果たしたのであった。
後に伝説となる(かもしれない)、パーティーの結成。
さもありなんと言うべきか、そろった顔ぶれはいずれも、やっかいそうな異世界キャラ属性持ちの転生徒ばかり。
死を呼ぶ《魔王》属性の、
荒ぶる《アマゾネス》属性の、赤髪ヤンギャル。
頭脳
陰キャ、もとい《亡者》属性の、白骨髪に腐った白目な俺。
そして――。
聖剣使いの《勇者》属性。
青髪碧眼青マント美少女(おでこに《勇》の紋章入り)、
まるで異世界から転生してきたような
俺たちのことを人はこう呼ぶ。
鬼が出るか蛇が出るか。
ゴブリンは出たし、魔王もアマゾネスも出た。
聖剣という名の勇気の光に導かれ、めくるめく
そんな俺たち転生徒会の活動は、
転生徒の、転生徒による、転生徒のための
いささか長いのでここに略記する。
俺たちの日々は、そう――。
まだまだ続くらしいですよ‼
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