なんかカオス

@zitsuzai

2009年11月28日

虚無感ではない。でもそれに近いようで、全く違うものを心に抱えた主人公。


虚無感は自分から何かを生産することを放棄しているけれど、俺は違う。


俺はむしろ何かを生産したくて、意味のあるものを、価値のあるものを生産したくてうずうずしているんだけど、思い切りがつかないというか


それで毎日、何も生み出せる気配のない自分に焦ってくる


青年老い易く、学成り難し。とも言うしね。


でもそんなことではないという気もする。そんなことではないって、ちょっとしたメタ的発想の連鎖で。つまり、俺は学問について悩んでいるように見えるけれど、実のところその本質は全く別のところにあるのかもしれない。


もっと単純な。


それは怖いな。


さらにさらにメタ的な発想で。



何度も俺は自分の悩みを紙に書いた。

それが的を得ているのかどうかは、本当のところ怪しいけれど、それでも俺はそれを書いている時だけは真剣に自分の悩みをとらえようとした。



子供のころから好きだった遊びがある。

それは一種の思考実験と言えるかもしれない。ものすごく幼稚な感覚ではあるが、今でもちょっとした人生哲学として通じそうだ。

その感覚は二枚の合わせ鏡に似ている。

例えば、「人間は主義を持ってはならない」と考える。するとこれは無限に連なる矛盾の連鎖だ。人生にはこういうことが多い気がする。

だから、人生には答えが見えない。存在するとすれば、それはとたんに嘘になってしまうから。しかし、じゃあ、「答えがない」というのは一種の答え、真理なのではないか。

だがそれも違うんだ。人生は自己言及を許さない。


こういう風に哲学的な理性が僕にはある風に見えるけれども、本当はこんなのは一種のトランス状態みたいなもので、僕の本質は幼稚な子供だ


つい最近も、両親のいるあの家が恋しくて泣いてしまった。


こんなどうしようもない(俺はこのどうしようもないというニヒリズムに満ちた投げやりな言葉をよく使ってしまう)哲学なんて、いつでも投げ出してやってもいい。


しかし、俺は東京に何かになるために来たはずだ。


こんな考えは古臭いのかもしれない。田舎くさいのかもしれない。

困った時代だ。常に白けた子をしていなければならないんだから。ついつい意気込んでしまうと大変なことになる。いや、大変なことにはならないのかもしれないし、それが本当はめちゃくちゃ大事なことなのかもしれないけれど、それは今のおれにはとてもん¥難しく感じるんだ。


こどものころの自分なら、簡単に没頭できたかもしれない。子供といまじゃ、あたりまえに全然違うから仕方ない話だ。


アフォリズム。。アフォリズムなんてありがたがっている奴は本当にあふぉだ。(でも俺はアフォリズムや自己啓発本の類が大好きだよ実は)


子供のころの自分。

子供のころの時間。

今よりもっとかけがえのないものだった。


自慢じゃないが、実際に子供のころの俺は一種の天才だったと思う。


あああうつつつつつつつつ


鬱は何も生み出さないが、今俺のすぐそこにいる存在でもある。


俺は価値というものにとらわれすぎているのかもしれない。

そして第二に孤独感。

人間関係のある人間たちへの強烈な嫉妬。

小林よしのりの講演でも、俺と同じことを言っている奴がいた。うれしかった。

そいつは批判を恐れず、俺よりもはるかに的確な言葉で似たような思いを表現してくれた。


勿論笑われたよ。馬鹿にされてたよ。小林よしのりに。

「そういふうに目標が見えない、モチベーションが上がらない人っていうのは、僕から見れば本当にかわいそうなんですよ。ぼくはただあのころは知らず知らず必死にやっていましたからね」

そいつは大きくなってからの言葉だろう。大きくなると俺たちみたいに、まだ何物でもないという苦悩を忘れてしまうのか?

これはじゃあ、一種の特権いいうるのか?


このまだ何者でもないという感覚。

そして、はやく何者かにならねばと焦る感覚。


こういう気持ちに直面している若者はいったいどれほどいるのだろう。


一種の選民思想か?


何者かにならねばならぬ。プロフェッショナルにならねばならぬ。

そうおもい、苦悩できる若者。


これはものすごくおおきな、誰もが通る青春の危機なのではないか?


きっと昔の若者もその前の若者もずっと思っていた。


こんなことで躓いておびえているなんてかっこ悪いね。大人たちに馬鹿にされそうだよ。

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